i氏の海外生活体験記

<part1>ジャカルタ滞在記 <part2>ベトナム滞在記 <part3>ネパール滞在記
<part4>しもきた

エネルギーの方向

2011-12-31 11:09:39 | しもきたインフラ
神奈川県知事になった黒岩さんの著書から抜粋しました。

・今後急速に普及すると思われるEV電気自動車の電気使用量は、全車両が切り替わったとすると、原発30基分に相当する。半分としても15基分もある。意外であるが本当だ。
・一方、省エネに大きく貢献するLED照明が全部切り替わったとすれば、原発14基分の節電になる。これからは「創エネ」「節エネ」「畜エネ」を上手く組み合わせる社会システムが主流となる。
・代表格がスマートシティ、スマートグリッドであり、街づくりと合わせて20年程度を目標として行う。世界にモデル都市は200以上に上る。日本企業の参入も有望である。
・電気消費量はピーク対応が問題であるので、ピークをシフト(ずらす)仕組みで抑制すると良い。ピークロードプライシングなどである。時間帯で料金変動させる方法である。
・大容量蓄電器の開発が重要となるが、開発の遅れは必要性が小さかった(原発があれば問題なかった)からであり、今後開発は急速に進むであろう。


神奈川は風力、水力の伸びは期待できないので、太陽光に大きく舵を切りました。全世帯半分の200万世帯をソーラーパネルの導入目標としています。

これらの都市に比べると下北は「風」「地熱」「海洋」の材料があり、「原発」「中間貯蔵」「核リサイクル」と、世界のエネルギー特区の要素を十分に備えています。


福島の地熱シンポに行って思いついたのですが、むつ市に「エネルギーパーク」を考えたらどうでしょう。世界のエネルギー研究者、政治家、修学旅行者のイベント会議/見学コースとなりましょう。既存の用地、施設を上手に使いながら・・・。


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ベトナムのバナナ

2011-12-31 00:10:34 | ベトナム滞在記
ベトナムのバナナは美味しいです。

写真のものは少し短く、モンキーバナナの大型という感じです。

皮が非常に薄く直ぐ熟しやすいのが特徴です。

インドネシア、ネパール、ベトナムと仕事で行ったどこの国でもバナナは身近に出てきました。

今回は果物を多く食べました。後ほどアップしますが、マンゴー、マンゴスチン、ドラゴンフルーツ、ランブータン、ザボン、スターフルーツ、ミカン、カキ、トウキビなどなどです。

これらの果物のミックスジュースをシントー(sinh to)と言いますが、マーケットの売店で12,000ドン(約50円)でした。

ベトナムの代表的なジュースです。


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ダナンPCはきれい

2011-12-30 12:21:06 | ダナン(ベトナム)
ベトナムの中部ダナンのPC(people's committee:市役所)です。

ライトアップされて品のある雰囲気をかもし出しています。

写真好きのベトナム人の格好の記念写真スポットです。

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Hoa Hoa のVIPつまようじ

2011-12-30 02:11:59 | ベトナム滞在記
ベトナムレストラン「Hoa Hoa」にベトナムお土産の「VIP TAM(特製つまようじ)」を帰国直行で届けました。

写真のような「つまようじ入れ」も一緒にコーディネートしました。
それはダナンのチャム遺跡博物館で売っていました。水牛の骨で作られているそうです。

ただ用途は恐らく「つまようじ入れ」では無いでしょう。博物館につまようじは似合いません。

でも私はこの組み合わせが結構気に入っています。

きっと、女子会やおばさま達の好奇心をクスグルこと請け合いです。

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むつ市ブログに登録してみた

2011-12-29 00:18:44 | しもきた
「ブログ村」という出身地別サイトの「むつ市ブログ」に登録してみました。青森の方はそちらからアクセスされた方がなじみやすいでしょう。現在、青森県で4,000あまり、むつ市で120のブロガーが登録されています。

「てっぺん下北」のサイトに登録しようとしましたが、アドレスセキュリティーの関係で上手くいかず断念しました。


ネット登録は2~3日前ベトナムのダナンという所で行いました。

私はいつも海外では、東芝小型PC「赤のダイナブック」を持ち歩いています。今や仕事やブログ更新に大活躍です。

意外と思われるかもしれませんが、ネット環境(wi-fi)はベトナムの方が数段進んでいます。ホテルはもちろん、レストランや喫茶店にも無線LANがあふれています。ネット喫茶も多いです。マンガは置いていませんが・・・。

ただ、カラーコピーが自由に出来ません。何でも偽札を避けるためだとか。そのため、レポート類は青色のボールペンをよく用い、書類の無断コピーを防いだりしています。


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世界一危険なエネルギーのリスクマネジメントを早急に

2011-12-28 16:22:11 | 大間原発の中間貯蔵化
ウォールストリートジャーナルが伝えています。

【東京】日本政府が委託した東京電力福島第1原発事故調査・検証委員会は26日、政府が現場近くに設置した緊急対応センターに放射能除染ができる空気洗浄装置がなかったことなど監督・規制当局の深刻な不手際を指摘する中間報告をまとめた。

 同報告はまた、原発を運営する東京電力についても、原発の運転責任者が最初に水素爆発を起こした1号機で緊急時に炉心を冷却させる仕組みを理解していなかったなど、極めて不適切だったと非難した。また3号機では、エンジニアらが事故防止に不可欠な炉心冷却水の注入装置を、他の冷却水注入法が残されているかどうかを確かめずに停止、この結果、既に過熱状態になりつつあった同機を7時間近く冷却水の流入なしの状態にしてしまった、とした。

 3月11日の東日本大震災と大津波で電源を喪失、国内で史上最悪となったこの原発事故について原因の徹底究明とその責任の所在を明確にするための公式の調査結果が報告されたのはこれが初めて。計500ページにわたるこの中間報告書は、事故に関わった456人に直接聞き取り調査などによってまとめられた。

 同報告書は、監督する政府、運営する東電の双方にこうした重大事故に対応できる体制が不備だったことを指摘しているが、これは東電が先に発表した事故直後の対応で運営上の重大な過失はなかったとした自己調査の結果と真っ向から対立する。

 中間報告を野田佳彦首相に提出後、会見に応じた同調査委の畑村洋太郎委員長は、これまで日本全体が原発事故のリスクと真剣に向き合うことを避けてきたとし、人は見たくないもの、聞きたくないもの、考えたくないもの、これら全てにふたをしてしまいがちだ。今回の事故は、人間のこうした欠点を改めて認識し、災害対応計画を作る際にこの欠点が生むリスクを計算に入れることを教えてくれたと述べた。

 同原発では津波に襲われた後の数日間で当時稼動していた原子炉3基全ての制御を失った。報告書は、その過程で東電が犯した重大なミスを詳しく描写している。

 一例を挙げると、3月11日に電源喪失で自動的に作動する「フェール・セーフ(安全確保)」システムにより、1号機に冷却水を注入する非常用復水器の注入弁が閉じた。ところが東電のエンジニアは、この注入弁の自動閉鎖を知らず、それに気付くまで相当な時間を浪費した。また気付いた後も、同原発のコントロールセンターの上司にすぐに報告することを怠っていた。一方、コントロールセンター側も冷却装置が作動していないことを示すパネル表示を見落とし、1号機の崩壊を早めてしまった可能性がある、としている。

 中間報告で実名を挙げられた数少ない人々の一人である同原発の吉田昌郎所長(当時)は聞き取り調査に対し、事故直後、洪水のように部下から報告が寄せられ「本当に重要な情報を包括的に判断することができなくなっていた」と話した。

 3月12日未明には、1号機の消火栓の場所がわからず、従業員が大勢でタービン建屋をしらみつぶしにし、施設の設計図を探し回り、2時間後、消防設備の設置担当者を探し当ててようやく消火栓のありかがわかったことも明らかになった。

 3号機では、冷却水を供給するシステムを、より信頼性の高いシステムに切り替えようと停止した。だが、その前に原子炉内の圧力を下げなければならないのにベントのバルブが開かなかったという。バッテリーがほとんど消耗し切っていたためとみられる。このため7時間近く冷却水の供給が止まってしまったという。

 政府については、事故対応前線基地の空気フィルターの放射能防御能力不足以外にも計画の不備、実行上の不手際や関係各部署の意思疎通に問題があったことを指摘。首相官邸の5階の一室が今回の事故対応措置の決定を下す司令塔となっていたが、そこで下された決定が、官邸地下に集められた関係各省庁の役人に十分に伝えられず、その遂行に支障が出た、としている。

 同報告は、福島第1原発が津波に脆弱(ぜいじゃく)であるとのたび重なる警告を無視していたことなど政府の原子力安全・保安院や東電がすでに認めている過ちについても詳細に記している。

政府と東電は地震と津波、停電など多重災害の場合についての対策を十分に行っていなかった。東電は緊急用設備をいくつか設置していたが、マニュアルや訓練を適切に行っていなかったという。

 同調査委は、聞き取り調査を強要する権限は持たない。また、特定の個人を非難することはせず、責任追及の勧告もしていない。

 米国で同様の調査が行われる場合、召喚状を出す権限を持ち、企業や関係者に対し刑事・民事両面での責任追及を行うのが常だ。昨年4月にメキシコ湾で起きた原油流出事故で、米国政府は6月には民事・刑事の責任を問うための捜査を開始した。

 今回の中間報告は、菅直人前首相など政府関係者への調査が残っているとしている。来年夏までに最終報告をまとめる予定だ。

-引用終わり-


責任追及などは後でも良いので、いち早く本調査の完了と原因の解明に全力を尽くすべきでしょう。リスクマネジメントが一番重要である事は自明です。「世界一危険なエネルギーを扱っている」という認識が無さ過ぎです。今頃ヒアリングで解明したなどと・・・。しかもまだ中間報告の段階とは・・・。

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政治家に遠慮???

2011-12-27 16:11:19 | 大間原発の中間貯蔵化
読売新聞が伝えています。

-事故調、政治家に遠慮?菅首相ら対応巡り残る謎20111227読売-

 事故調は、東電関係者や官僚など456人からヒアリングを行い、中間報告をまとめた。

 ただ、菅首相ら政治家のヒアリングが後回しになったことで、事故対応を巡る政府の意思決定の経緯については、未解明の点が多く残っている。

 例えば、放射性物質の拡散を予測するシステム「SPEEDI」の情報が活用されなかった問題は、4月中旬、文部科学省などが官邸と協議し、一部の試算は混乱を招くおそれがあるため公表を控えることになったことが判明した。だが、官邸の関与の詳細については明らかにならず、調査を継続するとしている。

 政治家のヒアリングについて、事故調は「周辺の事実関係を詰めてから」とするが、時間の経過とともに記憶が薄らぐことは避けられない。また、1人あたりのヒアリング回数は最低限にとどめるといい、「政治家に遠慮していると受け止められても仕方がない」と語る事故調関係者もいる。

-引用終わり-


「SPEEDI」に関してのコメントですが、この活用の遅れがどのくらいの人に影響あるのか全く認識が無いようです。

即刻、運用是正のために責任の重い政治家からヒアリングすべきです。次の震災が来てしまいます。

日本にとって「小沢問題」なんかより、一億倍も重要な検証だと彼らは気が付かないのでしょうか。

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ハノイ電線

2011-12-26 02:12:19 | ベトナム滞在記
ハノイはここにきて急拡大の様相を呈しています。

都市化のスピードはハノイ市域が大幅に拡大し、ホーチミンに負けじとばかり頑張っています。

しかし、インフラ整備が追い付いていないように感じます。

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ホイアン娘お出迎え

2011-12-24 19:38:14 | ベトナム滞在記
ダナン空港が新しくなっていました。何でも遅れ気味の工事に年内開業間に合わないと契約打ち切りだ、と政府がハッパ掛けたようです。

嬉しいのは、アオザイのホイアン娘がお出迎えしてくれます。


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タンソンニャット空港は日本の援助

2011-12-21 02:18:00 | ベトナム滞在記
ベトナムはホーチミンに来ています。

このホーチミンの空港をSan Bay Tan Son Nhatと言います。ホーチミン空港ではありません。

国際便と国内便の建物は200mくらい離れていて、国際線の建物は確か日本の援助ODAで作られています。

荷物はターンテーブルの横で出てくるのを待ちますが、今回は5番目と早く「幸先がいいぞ。」と思わずニヤッとしました。

ホーチミンも寒いと聞いていたのですが、今31℃です。

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地熱の学術講演会なう

2011-12-19 21:28:25 | 下北の地熱発電
改めてTwitterのすごさを知らされました。
通常のネット検索より一段と素早く、学会の公式Twitterで濃い密度の関係資料にたどり着きました。
図書館が今後いらなくなるかも、です。

日本地熱学会の学術講演会の資料がダウンロードできました。11月に行われた「特別企画 再生エネルギーとしての地熱エネルギーの将来展望」という会議資料です。

この会議資料の中に青森地区の地熱有望地域の内訳がありました(資料は後ほどUPします)。

下北地域の有望地熱地区は2つに分けられていました。
・下北地区:1万kw(規制地域外)
・恐山地区:2万kw(規制地域内)

詳細な井戸調査はできないので、近隣温泉からある程度の仮定の基で想定した、とありました。

また、地熱開発は時間が掛かる欠点がありますが、通常15年を10年に短縮できるように、現在規制手続きの改正中のようです。ニュージーランドは4年でできてしまいます。これに対し日本は「井戸を掘るたびに許認可が必要」「ゆえに借入金利が嵩む」「電気事業法の規制で設備コストが過剰に膨らむ」という実情も分かってきました。

コストの内訳事例もありました。これは大収穫でした。3万kw規模で調査から9年掛かり、264億円の費用です。

これらを踏まえて1月の地熱セミナーに望みたいと思います。


あ、それと「サイエンスカフェ」というのが筑波で予定されていて、これもお気に入りの安川女史が講師です。

「下北に地熱開発の芽はあるか」という事前質問を送ってあります。これも楽しみです。


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パネリスト雑感

2011-12-19 03:42:42 | 下北の地熱発電
地熱シンポは盛況でした。350満席(既に登録時に制限あり)、ゲスト席60、プレス20と言ったところです。

私はプレスの前に座ったので、テレビカメラに後頭部だけ映ったかも知れません。


地熱シンポの講演・パネラーの方たちの雑感です。

・真山仁(作家):「マグマ」という地熱発電を扱った小説を以前書いている。友人の父親が地熱に従事していたのがキッカケとか。阪神大震災で命拾いした事で作家としての自分の役割を熱く語る。地熱は24時間、365日安定供給であるメリットを繰り返していた。脱原発は代替エネの議論が重要とも。良く理解されていると感じる。代議士先生たちに「ブームで終わらせるべきではない」とエールも熱い。

・佐藤福島県知事:地震、津波、原発事故、風評被害の4重苦で本当に気の毒。地熱発電で何とか挽回したい気持ちが表れている。東京の3割近いエネルギーを福島が担っている事を分かってほしい。

・超党派地熱発電普及推進議員連盟の代議士先生方たち:二階俊博、増子輝彦、田嶋要、山本剛正、岡崎とみこ、富田氏、(間違っていたらごめんなさい)  司会役の山本氏、モデレーターの田嶋氏はさすが進行役は手馴れている。自分の意見も入れつつ全体をコントロールする手腕がある。

・東北電力副社長:自然エネ全量買い取りで料金上乗せする話は、電力会社の印象が悪くなるだけだと気が付かないのだろうか。こんなキックオフシンポジウムに参加して、わざわざ自分から正直に物を言う場所ではない。おそらく官僚OBで空気が読めないのだろうか。

・ソフィアバンク藤沢副代表:シンクタンク特有の口の滑らかさ。地熱に素人なのは止むを得ない。消費者目線で情報公開の徹底を強調するも今日は地熱の話で原発の事では無い。忙しいだろうが写真ペーパー1枚でも準備すべし。Twitterで「真山先生からサインもらった」と写真を載せ、はしゃいでいたが・・・。

・温泉女将:温泉街をまとめてきた苦労がにじみ出ていた。地熱のみならず、小水力も生かそうとしており、しゃべりはダメだったが素人なりに前向きな姿勢が出ていた。

・自然保護活動会長:ディスカッションプレゼンで地熱の課題を6項目出したのには少々感心した。住民サイド代表の役目をやり遂げた感はある。繰り返し練習すればもっと良かったかも。

・安川国際地熱協会理事:唯一地熱の専門家らしい説明が随所に出ていて好印象。官僚、企業に擦り寄らない真っ直ぐな姿勢は好感が持てる。例えば、熱水を地下に還元する場合、コストのこともあるが、掘削深度より深い位置が望ましい、とか、斜め掘りはボーリングの長さの問題よりも熱水溜まりの層の傾き状態の方が重要、などである。女性研究員(博士)ではあるが説得力がある。


そんなことで、1月に開催される地熱セミナーにも出席してみることにしました。結構高いセミナーです。

講師が上記の安川理事というのが決定ポイントです。

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地熱の弱点

2011-12-17 16:19:58 | 下北の地熱発電
地熱シンポで新たに見えてきたこともありました。

・3.11震災で東北の7つの地熱発電は稼働し続けた。
・地熱が10年間、開発ストップしていたのは原発に政府、業界が舵を切ったから。
・原発稼働中止した分は火力発電で補っているが、定期点検も延ばしフル稼働。燃料コスト、CO2も増加中。
・温泉発電(カリーナサイクル)は100℃以下で十分可能。新潟県十日町市で実証実験開始。
・温泉法のガイドライン、手続き簡素化の見直し中。
・地熱発電で温泉は基本的に影響受けない。アメリカ、ニュージーランドの例は1950年代の浅い井戸。
・候補地は少し古い活火山で、活発な火山活動で発電施設が破壊されることはない。
・熱水が溜まり易いのは古い活火山。
・高温岩体発電という熱水溜まりを使わない方法も開発中。
・海外の例でも環境や景観とのマッチング、温泉地との共存は十分可能。
・24時間、365日安定供給でベースロードとして期待できる。国も企業(電力会社、メーカー)も前向き。
・地熱に今度の補正で150億予算が付く予定。

見えてきたデメリットは次のようなことです。

・地表調査→坑井調査→発電所建設→発電所操業と進むが、トータル10~15年と時間がかかる。
・環境アセスに4~5年かかる。
・ボーリング1本2億かかる。ハズレも多く調査試掘だけで数億円、初期コストに100億くらいはかかる。
・外部燃料は不要であるが、火力発電程度の発電単価まで下がるのに10年くらいかかる。
・10年くらいであまり出なくなる井戸もある。その場合、また、追加ボーリングが必要。
・ボーリングで山を当てるのは三菱マテリアルや出光などの14社ディベロッパー。電力会社は候補地が確定してから出てくる。
・斜め堀りは一般に延長が長く、コスト増である。

しかし、雰囲気では環境省も温泉女将も前向きです。

国も企業も積極的に後押しする今が参入の絶好のチャンスと見ました。

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地熱エネシンポに行ってみた

2011-12-17 14:01:08 | 下北の地熱発電
経産省、環境省、農水省の主催する「地熱エネルギーに関するシンポジウム in 福島」に参加してみました。佐藤県知事、国会議員も7名出席でした。

感想を幾つか述べてみます。

先ず、大きな収穫は我が青森で地熱発電が有望視されている具体的な検討地域が分かったことです。地図資料は後日UPしますが、以下の通りです。

「東北地方の地熱開発有望地区・・日本地熱開発企業協議会による地熱資源開発可能出力検討地域 2011.9.22」で青森県は2か所の明示がありました。

・八甲田地域:23.0~46.0万kw
・下北半島地域:2.5~5.0万kw

東北で6か所のうち、2か所が青森ですから超有望です。ちょっと規模が小さく見えますが発電所1か所の平均規模は3~5万kwですから、きっと恐山の1か所しかカウントしなかったのでしょう。

ちなみに、その資料は経済産業大臣政務官の講演資料ですので、調査の補助金もきっとスムーズに許可されることでしょう。

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風レンズ風車を見てきた

2011-12-17 01:32:42 | 下北の風力発電
エコプロダクツ2011という日本最大級の環境展示会が東京ビックサイトでありました。

今、私が注目している「風レンズ風車」を見てきました(写真は展示用で規格より一回り小さいです)。

早速、説明係の人にヒアリングしました。

・5kwと3kwの2種類はすでに市販されている。
・輪径(ブレード)は3.4mで5kwも3kwも同じ。制御バッテリーが異なる。
・高さはどちらも13.4m。
・カットイン風速3m/s、カットアウト風速20m/s。
・レンズの集風効果で発電量は通常の風車の約3倍。
・価格は条件で異なるが工事費込で250万~300万(送電設備除く)。
・洋上風レンズ風車は博多湾で実証実験中。一般でも見学できるが、1km沖まで船で行く必要あり。
・大型の課題はコストと骨組み材料強度。コンクリートとカーボンファイバーで検討中とのこと。
・「風車そのものは、ほぼ確立されている」という強気の発言あり。

他のお客さんも居たのでこのくらいまでです。価格はどこにも公表していなかったので大きな収穫でした。

帰り際に置いてあるカタログと名刺を頂戴してきました。

帰ってから見ると説明係は社長さんでした。

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