i氏の海外生活体験記

<part1>ジャカルタ滞在記 <part2>ベトナム滞在記 <part3>ネパール滞在記
<part4>しもきた

ボスポラスTNのニュース

2008-08-20 04:34:00 | イスタンブール滞在記
(財)中東調査会の「かわら版」8/11号に以下の記事がありました。

8/5、アンカラにおいてトルコ鉄道港湾空港建設総局発注のボスポラス海峡横断トンネルプロジェクトの入札があり、フランス-トルコの共同体(仏:Vinci、トルコ:Cengiz Insaat-Makyol-Dogus Insaat)が落札した。

プロジェクト契約期間は19年間で、落札価格は約15億ドル。全長5.4kmにおよぶトンネル(うち3.3kmが海底部、2.1kmが陸上部)および、通風シャフト、料金所、トンネル運営ビルの建設、建設後の運営業務が含まれる。

トンネル工事にかかる期間は約3年と見積もられており、プロジェクトはヨーロッパ側のカズルチェシメからアジア側のギョズテベ・ジャンクションまでの区間となっている。

-以上転記-

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

釣り人

2008-03-30 02:42:20 | イスタンブール滞在記
ボスポラス海峡では写真のような釣り人を多く見かけます。

しばらく遠くから見ていましたが、釣れている人はとうとう見れませんでした。


岸壁沿いのシーフードレストランで少しびっくりしたことが2つありました。

まず、岸壁にプカプカとコンドームが幾つも浮かんでいるではありませんか。
「いくらなんでもイスラムの国民が岸壁で?」と思っていたら、後日理由が分かりました。

あのゴムのひらひらが釣りのえさ代わりらしいのです。釣り人たちには結構知られていることだとか。

あと一つは、食事中のことです。船が通っていないのに波が打ち寄せてきました。
「おかしい。」と思っていたら、「これはロシアの原子力潜水艦がこの海峡の底を通ったんだよ。」と教えてくれました。

レストランはそんな波に備えて格子状のスカスカ床なのでした。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

メデューサの首

2008-03-29 23:23:07 | イスタンブール滞在記
イスタンブールの地下宮殿では今も怪物メデューサが泣いています。

この地下宮殿はローマ時代の水不足のための大貯水槽(8万m3)です。


メデューサはアテナ女神の怒りに触れて蛇髪とされ、やがてゼウスの子ベルセウスに倒されたと言われるギリシャ神話の怪物です。

目で人々を石にしてしまうゴルゴン姉妹の一人です。

英雄ペルセウスがメデューサの首を切り落とした時の血からは、翼を持つ馬「ペガサス」が生まれました。

石柱の土台になっている首は2つあります。一つは写真のさかさまの首。もう一つはこめかみを足で踏まれているような横になった首です。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

さばサンド売り

2008-03-27 23:04:35 | イスタンブール滞在記
「これは日本でも絶対売れます。」 と言ったら

「じゃあ、日本でやってみたら。」 と社長さんは簡単に言いました。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

さばサンド

2008-03-26 01:15:30 | イスタンブール滞在記
ボスポラス海峡名物は「さばサンド」です。

小舟の上で香ばしく焼いたさばをフランスパンに挟み、トマト、玉ねぎ、レタスにレモンを「ぎゅっ」と搾り、岩壁で立って食べました。

運転手がわざわざ「ここのさばサンドが一番」という場所まで30分走って案内してくれたのでした。


この時点でフランスパンのNO.1は、ここイスタンブールでした。 4年後、ベトナムで庶民的フランスパンに出会うまでは・・・。

然るに、現在、ボスポラス海峡ではこの「さばサンド」の営業はなぜか全面禁止になったそうです。
まさにまぼろしの逸品でした。


*ごめんなさい。写真はほかの人のコピーです。私のは探しても見つかりませんでした。お許しを。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

脱線事故の思い出

2008-03-26 00:52:55 | イスタンブール滞在記
プレゼンに行った時、トルコでは丁度電車の脱線事故が起きて多数の死者が出ていました。

普通の電車に少し手を加えただけで急行列車と称し、なんと200km/hも出していたそうです。 しかも、この危険性は専門家からかなり指摘されていた、というではありませんか。

運輸大臣は事故対策、釈明に大忙しでした。最悪、引責辞任に追い込まれるかもしれません。


しかし、我々はツイテいました。 大臣の辞任はなく、キャンセルになりそうなプレゼンの時間までアレンジしてくれたのでした。

「トルコは車の運転と同じで電車も無謀なことをするなあ。」
と思っていた矢先、言ったそばから日本でも尼崎で大変な脱線事故が起きたのでした。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

35万台を分散

2008-03-25 01:48:46 | イスタンブール滞在記
1,000万都市イスタンブールでは、既にボスポラス海峡を渡る車が一日35万台を超えていました。

東名高速が10万台程度であることを考えれば、その規模が伺えます。

それを現在、2本の橋でまかなっているのであります。言わずと知れた「第一ボスポラス大橋」と「第二ボスポラス大橋」です。

渋滞は慢性化し、排ガスによる大気汚染も大変深刻になってきています。

現在、鉄道へのモーダルシフトを目指して海底鉄道トンネルが工事中です。世界最深の沈埋トンネルということで・・・。
もちろん、日本の円借款で行われていて、例の「地図に載る仕事」の会社が施工しています。

鉄道ルートはアガサクリスティで有名なオリエント急行の延伸上ということですが、事はそう簡単にいきません。鉄道駅までは車で行くことになりますし、駐車場(パークアンドライド)も心もとないです。

結局、しばらくの間は車の分散しかない、というトンネル案を提案したのであります。今まで2本の橋でまかなっていたものを3本目はトンネルで、ということです。

しかし、問題は山積みでした。先人たちが何百年も考えて実現しなかった事業なのです。

先ず、どこを掘っても遺跡が出てきます。千年前の遺跡の下にさらに二千年前の遺跡が・・・。 事実、鉄道トンネルの工事は遺跡の出土で大幅に遅れています。

次に、連絡する道路は耐えられるのでしょうか。先詰まりでは結局また渋滞します。

次に、長さや規模は最小限に押さえ、民活事業で成立つ収支バランスになるのでしょうか。

そして最後に最大の難問で、果たして『環境にやさしい』計画ができるのでしょうか。


3月現在、この事業は「BOT事業」として入札の真っ最中であります。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

トルコの恩返し

2008-03-24 03:28:39 | イスタンブール滞在記
トルコは親日家が多いとよく言われます。日本人に対しては気持ちが良いほどフレンドリーな態度を示します。

幾つか理由はありますが、有名なお話としては「エルトゥールル号の遭難救助」というものがあります。トルコの小学校の教科書にも載っているそうです。

概要を話しますと (おぼろげな記憶ですので、間違いはあとで訂正します。お許しを。)

明治23年、トルコ船の使節団一行が紀伊半島沖において嵐に遭い、沈没してしまいました。船は真っ二つになり、590人のトルコ人が海に投げ出され死亡したのでした。命からがら傷ついたトルコ人を島の住民は一生懸命救助し、介抱してあげたのです。
元気になり母国へ戻った船員たちは親切にしてくれた日本人のことを語り継ぎました。

さて、時は現代に移り、湾岸戦争のときです。
これから5時間後に「さあ、開戦だ。」というギリギリの時に、まだイラクに日本人が100人ほど取り残されていました。もう、どうすることもできません。
ここで、エルトゥールル号の恩を忘れていないトルコ政府は、急遽飛行機を工面して日本人をすべて救出してあげたのでした。

トルコ人曰く 「なぜ助けたかって? 日本人もむかし親切にしてくれたじゃないですか。」

日本のODA(開発援助)で作られた「第二ボスポラス大橋」は二国の友情の懸け橋として、今もアジア大陸とヨーロッパ大陸を結ぶ重要な交通要所となっています。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

世界で最も良い街

2008-03-24 02:48:19 | イスタンブール滞在記
何とかトラベルのアンケート結果です。何が良いのか基準が分かりませんが、雰囲気で見てください。

1位:シドニー
2位:ローマ
3位:フェレンツエ
4位:バンコク
5位:ケ-プタウン
6位:ニューヨーク
7位:--(忘れた)
8位:イスタンブール
9位:サンフランシスコ
10位:ヴェネチア

もちろん旅行会社の策略でもあり、お金を沢山使った観光旅行は楽しいよ、というメッセージが込められています。

ここで注目はイスタンブールが8位に入っていることです。
幾つかエピソードをご紹介してきましたが、さてどんな街なのでしょう。

歴史的世界遺産の多い観光地でもあり、かつ日本の経済援助も行われている不思議な国なのです。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

あわや軍隊にだ捕

2008-03-11 02:15:12 | イスタンブール滞在記
我々3人はイスタンブールのアジア側でトンネルのルート沿いの写真を撮っていました。

すると銃を持った軍人が我々に近づいてくるではありませんか。

「何をしているんだ。」

「私たちは街の写真を撮っているだけです。」

「いや、怪しいやつらだ。軍の建物を撮っていただろう。カメラを見せてみろ。」

写した写真を見せました。

「This is ボスポラス-クルージング」とっさに出てきました。先ほど渡った船の写真です。

こちら何も無いアジア大陸側に「ちょっと迷い込んだ日本人観光客」と見えたのでしょう。(海峡を挟んだヨーロッパ側は世界遺産が多く観光地になっていますが)

没収されかけたカメラと身柄は無事返してもらいました。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大臣のジョーク

2008-03-11 01:41:42 | イスタンブール滞在記
トルコ運輸大臣のお話です。

海峡トンネルのプレゼンに行ったときの出来事です。(私はカメラマンとして潜入していました)

会議室のテーブルを囲んだのは先方政府関係が8人、こちら日本人も8人でした。
大臣は会議のあい間の30分しか時間がない、ということでしたので、我々は大慌てで準備に取り掛かりました。
定番ですがパワーポイントでの説明です。しかし、ここで思い掛けないトラブルの発生です。
なんと画面を写す機械(プロジェクター?)が作動しないのです。これは備え付けのトルコ政府側の設備なのです。トライしてみて10分経ち、専門技師が来て20分経ち、とうとう大臣は時間が無くなりました。
周りにはかなり気まずい空気が漂っていました。

ここで大臣はハニカミながら、こんな言葉を我々に投げ掛けたのです。
「この壊れたマシーンはMade in japanです。」確かにパナソニック製でした。一同大笑いでした。

大臣は会議の終わる1時間後に、また戻ってくることを告げて立ち去ったのでした。

機転の利いた、軽くて重いジョークでした。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

一枚の繪

2008-03-07 23:40:04 | イスタンブール滞在記
「パース一枚」この出来が勝負と思いました。

わずか二週間。 全く知らない土地。 そして大臣説明で使う、というプレッシャー。

先人達の夢を載せた一枚なのでした。




  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする