豚骨劇場

東北地方大地震により被災された方々に対し、心よりお見舞い申し上げます。一日も早い復興を心からお祈り申し上げます。

「博士の愛した数式」

2006年01月23日 01時07分38秒 | シネレポ
「プルーフ・オブ・マイ・ライフ」がイマイチだったので、
続けてはしごしたのがこれ。
偶然ですが、これも数学からみのお話。

「博士(寺尾)」は10年前の事故で記憶が80分しか持たない。
博士は人との会話の端々に数学の公式や理論を用いる。
それが博士の編み出した人とのコミュニケーションをとる方法だった。
そんな博士のもとで杏子(深津)は家政婦として働くことになる。
それは杏子と息子の√(ルート)にとってかけがえのない出会いであった。

これは良かった!
理系で数学好きだった私にとっては、数字に秘められた神秘的な言葉の意味は非常に
興味深くて、それだけでもグイグイ話に引き込まれていきます。
物語は成長して数学教師になった√(ルート)が博士との出会いと思い出を生徒に語る形で
回想シーンとして話は進んでいくんですが
その授業シーンは見てて、こんな授業受けてみたいって思うくらい楽しく興味深い。
数学が苦手って人でもきっとこれを見てると数字の神秘に興味を持つはず。
どんな気の利いた洒落たセリフを並べるよりも、数字にはずっと心に響く感動が秘められてる
ってことに気付かされました。まさにエクセレント
物語は特に大きな事件が起きることもなく淡々と進んでいくんですが
全く飽きることなく、楽しんで見れました。
とても温かくどこかせつなくもあり、じわ~っと胸に染み入る感じで感動がこみ上げてきます。

ただ、記憶が80分しか持たないって設定は「50回目のファーストキス」と同じなんだけど
その辺の使い方の巧さは「50回目の~」の方が間違いなく上。
比較するのは間違ってると思うけど、比べてしまうとちょっと物足りなさを感じてしまう。

とは言え、見る価値大の映画。結構お薦めです。