じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

映画「わが命つきるとも」

2018-10-21 23:42:18 | Weblog
☆ 映画「わが命つきるとも」(1966年)を観た。「ユートピア」の作家として有名なトーマス・モアの話。

☆ 1528年、国王・ヘンリー8世は王妃キャサリンとの離婚をめぐりローマ法王と対立していた。そして自らイギリス国教会を創設、そのトップの座に座る。貴族や議員たちは王の報復を恐れてこれを認めるが、唯一、トーマス・モアだけが自らの信念をもとにこれを拒絶。王の逆鱗に触れ、反逆罪で斬首される。

☆ 絶対王政や教会の権威について、私には実感はない。ただ「悪法も法なり」と言って毒杯を仰いだソクラテスのように、自らの信念に従ったトーマス・モアの生きざまに感銘を受ける。処世のためには信念を曲げればよいのだが、彼にはそれができなかった。

☆ 離婚問題がきっかけになっているが、それは引き金に過ぎず、背後に教会と王権の権力争いがあったようだ。いずれにせよイエスがこの歴史を見たら、さぞ悲しむだろう。
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ジャーナリスト殺害

2018-10-21 19:11:32 | Weblog
☆ トルコにあるサウジアラビア大使館内でサウジアラビア政府に批判的なサウジアラビア人記者が惨殺された事件。

☆ サウジアラビアは、当初「取り調べ中の事故」で処理しようとしていたが、トルコ政府や国際的な非難を受け、殺害の事実を認め、関係者を処分したようだ。皇太子が関与していたのかどうか、その点がセンシティブになっている。

☆ サウジアラビアと利権関係にあるアメリカ政府は、どうも立ち位置が定まらない。サウジアラビア政府を非難するのかそれとも擁護するのか。

☆ 国益を基準に天秤にかけているのだろうか。

☆ 今回の事件を受けて、サウジアラビアの歴史を簡単に見てみた。現在のサウジアラビアの建国は結構新しいようだ。アラビアのロレンスの活躍や部族間の対立もあって、結局今の王家が権力を掌握したという。しかし王家内の家族観闘争がまた激しい、異母兄弟が多すぎるゆえか血生臭い。

☆ 言論機関の弾圧、ジャーナリストへの圧力、世界が右傾化する中、嫌な感じがする。
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重増税率という考え方

2018-10-21 18:21:54 | Weblog
☆ 今朝の京都新聞「天眼」のコラム、浜矩子さんが「経済学の父が教える消費税」と題して書かれていた。

☆ アダム・スミスの「国富論」を引用し、消費税とはいかなるものかを解説、その逆進性を批判されていた。そして「軽減税率」があるなら「重増税率」もあって然るべきところだと主張されている。

☆ 示唆に富む発言だと思う。軽減税率でさえ小売店では混乱しそうだから、複数税率を設定することは実際には難しいだろう。しかし、別途「富裕税」のようなものを創設するのは可能だろう。

☆ 例えば資産税。土地や預貯金や株式など、お金持ちが大好きなものにもっと課税すれば良いのだ。個人に限らず、法人や団体にも適用すれば良かろう。宗教法人からも徴収すれば良いのではないか。

☆ もちろん国の実権を握っているこうした勢力が快く応じるとは思えない。埋蔵金はますます深いところに埋められるであろうし、タックス・ヘイブンを求めて、コンサルティングが活躍するかも知れない。富裕層はこうした手口には長けている。

☆ 最近急に話題になってきた「キャッシュレス」。これにもなんか裏があるような気がする。財務省が考えることはまず疑ってみることだ。彼らは庶民を朝三暮四で喜ぶサルみたいに思っているのでは、と言ってしまえば言い過ぎだろうか。 
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核軍拡へ進むのか

2018-10-21 10:40:00 | Weblog
☆ 中学「公民」の教科書の一節。「戦争や地域紛争を防ぐために、世界では軍縮が進められています。特に、一度に多くの人間の命をうばう核兵器、化学兵器、生物兵器などの大量破壊兵器の廃絶は重要です。核兵器については、アメリカとロシア連邦を中心に、削減する努力が続けられています。また、核保有国以外の国が核兵器を持つことを禁じる核拡散防止条約も締結されています。」(東京書籍 200頁)

☆ この記事の隣に「核・軍縮問題関連年表」が掲載されている。1987年の項には、米ソ・中距離核戦力(INF)全廃条約調印の記述がある。

☆ トランプ大統領は、この条約からの離脱を検討しているという。核軍縮は一転、核軍拡へと歩みを始めているようだ。

☆ 公民教科書の記述も、次回は大きく変わるかも知れない。
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