先日行ってきた中山道歩き旅について、詳細は他サイトさまにお任せすると書きましたが、ひとつだけ私の視点で書き留めておこうかな、と思ったことがあります。今回の旅は、長野県と岐阜県の境に近い馬篭宿から木曽路を抜けて下諏訪宿まで歩きました。
この木曽路には、中山道の宿場のなかでもとくに風情の残る観光地として知られる馬篭・妻籠・奈良井の3宿があります。3宿とも、江戸時代の宿の趣とはこういうものだったのだろうと彷彿させるような建物の並ぶ、歩いているだけで楽しくなる宿場町です。他方で、裏を返せばそれはしっかり観光地化されているということでもあり、それ自体はもちろん悪いことでも何でもないのですが、行き過ぎはときに弊害を生むものです。
坂の続く宿場:馬篭
静かな山あいの宿場:妻籠
レトロさとモダンさを兼ね備えた宿:奈良井
と、このように、もちろんそれぞれ個性があるわけですが、それら自体は宿場同士に優劣を与えるものではありません。ですが、人におススメを訊ねられたとしたら、1つだけ選ばないものがあります。それは、馬篭です。
理由は、観光客層にあります。客数については、3宿とも大型バス用の駐車場まで完備されているので、それほど差はありません。一応、もっとも静かだと感じたのは妻籠ですが、3つのなかで唯一日中の宿場を歩いていないので、たまたまだったのかもしれません。
馬篭が他と明らかに異なるのは、観光客に占める中国語・韓国語の割合です。他の2宿も、外国でも知名度があるようで多くの外国人を見かけますが、見たところ国籍は多種多様です。ですが、馬篭に限りなぜか中国・韓国の旅行客が圧倒的に多いのです。
前回の旅は馬篭までで、今回の旅は馬篭からだったので、馬篭宿は2度通っていることになります。その2回とも同じように感じたので、おそらく偶然ではないのでしょう。中国人・韓国人「だから」悪いということでは決してないのですが、彼らのほとんどは大団体でやってきます。狭い宿場の道を団体でふさぎ、大声で喋りまくり、人目を気にせず交代で写真を撮りまくる姿は、残念ながら見ていて気持ちの良いものではありません。これがひっきりなしにやってくるわけですから、坂道の宿場を抜ける頃にはげんなりしてしまいます。
宿場自体の魅力とは関係ないところでの批評となってしまいましたが、やはり雰囲気を誰もが享受できる環境にあるかどうかということは、とても重要であると思います。馬篭の人たちには何の罪もないし、何か対策を講じろというのも無理な話ではありますが、何とか木曽路全体で問題をシェアできないものかと心配になってしまいました。
城館探訪もいいですが、こういう宿場町をゆったりと歩くのも風情がありそうですね。写真を見ている限りだと出来る限り当時の趣を出そうとしていて、とても好印象です。
海外の方が見られるのも結構なのですが、中にはマナーの悪い国の方もおられます。「郷に入っては郷に従え」とも言いますが、日本の国の史跡などを見学するのですから、ご自身の国のやり方を貫き通して迷惑をかける行為は控えてもらいたいものです。
今後の更新を楽しみにしてます。
ばれてしまいましたか(笑)
現在アップ中の上州編は昨年11月に行った時のもので、たしか儀一さんが行かれた翌週ぐらいに私が行き、その翌週くらいから儀一さんの方のブログでアップが始まったと記憶しております。私も「ついこないだ見たのと同じ風景が載ってるー!」と思いましたが、当時はそんなことを言ったら気分を害してしまうのではないかとまだ遠慮しておりました^^;
ツッコみどころも満載かと思いますので、お気づきの点がありましたが忌憚なくご教唆をいただければ幸いであります。