塵埃日記

つれづれなるままに、日々のよしなしごとなど。

PM2.5襲来中の熊本へ行っておりました。

2013年03月20日 | 社会考
  
 少々時宜を逸した話題ですが、中国のPM2.5が九州へ襲来し熊本で外出注意令が出された先々週末、こともあろうに私はその熊本におりました。少々忙しくて記事にしそびれてしまいましたが、そのときの空気のひどさは今でもよく覚えています。

 まずはこちらをご覧ください。

 

 ホテルの部屋から撮った熊本市内の朝です。それこそ中国のように景色が霞んでいますが、気象上は雲ひとつない快晴です。ですが視界距離は1㎞程度といったところでしょうか。

 次はこちら。

 

 熊本市と阿蘇の中間付近にある展望台からの眺望ですが、天気が良ければ下のパネルのようなパノラマが広がるそうです。雲ひとつない快晴という点では同じはずなのですが、山の切れ目すら分かりません。

 このPM2.5、景色が霞むだけなら実生活への支障はさほどありませんが、もっとも恐るべきは呼吸器にダイレクトにダメージを与えます。私はこの日の朝起きるなり喀血してしまいました。血痰ではなく、サラサラとして鮮やかな赤色をした鉄の味のする鮮血を吐いてしまったのです。おそらくは、微粒子が気管支を直接傷つけ、血がにじみ出たものだと思われます。

 私はアレルギーにはかなり強く、花粉はおろか食品から薬品まで無問題という雑草体質なのですが、今回だけは体が拒絶反応を示しているのが分かります。今でもときおり喉の奥から咳が出ます。

 ちなみに、車はひと晩で砂まみれになってしまいました。

 こうした体験からみて、PM2.5は相当に危険な大気汚染物質であると思われます。おそらくメディア報道では、今後種々の規制がかかって「PM2.5」はおろか「黄砂」という言葉の使用にも慎重になると思われます。ですが、風の強い晴天の日には多かれ少なかれこうした大気汚染物質が飛来するものとみて構えるべきでしょう。花粉症のあるなしにかかわらず、マスクは必携です。聞いた話では、クッキングペーパーを濡らしてマスクの内側に貼ると効果が高まるということだそうです。

 最後に熊本城天守から見た市内のようすを載せて〆ることにします。