塵埃日記

つれづれなるままに、日々のよしなしごとなど。

東日本大震災:地震直後の回線状況について

2011年04月08日 | 東日本大震災
  
 昨日また震度6という、余震というにはあまりにも大きな地震がありました。私のところは震度3くらいだったようですが、それでも長くゆっくりと続く揺れに、またしても「これはまずい」と直感しました。

 以前も書いたことですが、震災直後の電話回線状況について、とても不愉快に感じていることがあります。それは、テレビ局とどこかの役場なんかが平気で電話のやり取りをしていることです。

 被災地域に家族や知人をもつ人にとって、なにはともあれまずは身体の安否確認です。私も揺れの収まらぬうちから携帯電話と固定電話で仙台の家にかけまくりました。このような時は、一回つながってとにかく身体の無事が確認されれば良い訳で、それさえ済めば他の同様の方々のために回線を逸早く明け渡すつもりでいます。ですが、それでもなかなかつながりません。東北全般で停電が発生したうえ、携帯電話会社がすぐに規制をかけるからです。

 前にも書いた通り、このような時こそ回線は必要とされるのであって、フル稼働して混雑するのならともかく、規制するというのは本末転倒と考えています。混戦してつながらないのなら、皆覚悟の上です。数十回かけて1回つながればいいくらいに考えていますから。

 そして、そんな緊急時にも、テレビ局は普通にどっかの役場との電話回線をつなげています。これは私にはとても不思議かつ不愉快に感じられます。話すことといえば「どんな揺れでしたか」「すごかったですよ」以上の情報はさしてないわけで、そんなことは分かりきっています。必要性もなく、後日回線が落ち着いてから報道すればいいことです。そんな回線があるのなら、安否確認のために緊急に必要とする人々に譲るべきではないでしょうか?あるいは非常用回線で、民間の電話とは別途の回線なのかもしれません。もしそうだとしても、どうでもいい会話のために使ってよい回線ではありません。もっと他に、いくらでもその回線を役立てられる方法があるはずです。

 今回の震災では、ツイッターやチャットといったインターネットメディアが大いに活躍しているといわれます。しかしそれも、ネットを使いこなせる世代以下に限っての話です。お年寄りだけで住んでいるような世帯については、やはり固定電話以外に連絡手段はないのです。

 後日改めて記事にしますが、今回の震災では政府とマス・メディアがいかに役に立たず、一般の人々や民間の方がよほど頼りになるということがよく分かりました。