見もの・読みもの日記

興味をひかれた図書、Webサイト、展覧会などを紹介。

江西・福建2012【9日目】武夷山

2012-08-18 14:46:26 | ■中国・台湾旅行
■武夷山(天遊峰~一線天~虎嘯岩)

 武夷山風景区では専用車は使わず、観光用の路線バスを使用。現地ガイドは、スルーガイドのシャオホワン(小黄)と同じ黄さんなので、日焼けした精悍な風貌にあわせて、こっそり黒黄(ヘイホワン)と愛称することにする。



 最初に向かったのは、天遊峰。峻険な岩壁に、よく見るときちんと手すりつきの石段が設けられている。昨年の崋山と同じだ。それにしても目の眩む高低差に、これ、ほんとに登るの…と気持ちがへこむ。

 しかし、幸いなことに、朝から押しかけた観光客で細い桟道はスシ詰め状態。ジリジリとしか進みようがないので、なんとか脱落せずについていくことができた。



 渓流沿いの地平から登ってきて、この眺めである。帰りは山の裏側を下りる。



 昼食後は、一線天。洞窟の中に入っていくと、二つの巨岩に挟まれた僅かな空間に道が続いている。最終的には幅40センチまですぼまる。



 ここも観光客で大行列だったが、ガタイのいい兄ちゃんたちは、暗闇の中で「通不了(とおれない~)」と大騒ぎ。はるか頭上には、細い線となった外光が見える。シャオホワンも興奮し過ぎでうるさい。



 続いて、もう1ヶ所、虎嘯岩という風景区へ。天遊峰ほど急峻ではないが、上りの石段が続く。途中、急傾斜の近道か、比較的なだらかな回り道かを選ぶ場面があったが、友人は迷わず前者を選択。そっちか、と思ったが、あとで考えると正かったようだ。

 というのも、次第に雲行きがあやしくなり、ドロドロと雷鳴が聞こえ始めた。急傾斜の石段を登り終わった頃から、降り出した雨。シャオホワンは「傘、傘、持ってますか?」と慌てる。持っているけど、この局面(山中の雷雨)で差していいものなのか、登山に不慣れなので、よく分からない。

 武夷山ガイドの黄さんの案内で、とりあえず、雨の避けられる休憩所に逃げ込む。同じように雨宿りする観光客がたくさんいた。そのまま、小1時間ほども過ごしただろうか。小降りになってきたところで、出発するという。

 置いていかれても困るので、傘を差し、岩壁にへばりついた階段を、滑らないように下る。足元に神経を集中しているので、まわりの景色を見る余裕なし。なんとか無事に下山できたものの、どこが虎嘯岩だったのか、全然記憶になし。修行みたいな1日だった。

(8/25記)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする