見もの・読みもの日記

興味をひかれた図書、Webサイト、展覧会などを紹介。

2012夏・展覧会備忘録

2012-08-27 21:59:27 | 行ったもの(美術館・見仏)
 中国旅行を挟んで、行ったもの(展覧会)備忘録。後日、まとまった感想がかけたら書きたい。

■出光美術館 やきものに親しむIX『東洋の白いやきもの-純なる世界』併設『仙(せんがい)』(2012年8月4日~10月21日)

 景徳鎮旅行を控えて「予習」で行こうか「復習」にしようか迷ったが、結局「予習」を兼ねて、先に行っておいた。漢民族は、伝統的に「青」を好むのだが、元代、遊牧民族の美意識は「白」を尊び、国家の祭器が、青磁に代わって景徳鎮白磁であつらえられるようになった、という説明が面白かった。

 景徳鎮白磁は、いくぶん青みがかった色合いで、青白磁と呼ばれるものもある。ああ、だから青花が美しいのか。柿右衛門の濃厚なミルクのような白とは、ずいぶん違うな、と思った。

■東京国立博物館・本館特別5室 日中国交正常化40周年 東京国立博物館140周年 特別展『中国山水画の20世紀 中国美術館名品選』(2012年7月31日~8月26日)

 中国旅行前に行って、帰国後にもう一回、見てきた。中国の山水って、本当に不思議だ。なまじ、同じ東アジアだと思っているので、あの奇怪な岩山が「実景」だとは、なかなか信じられないところがある。あの山水を写すために、あの技法が生まれたんだろうな、と思う。好きな作品はたくさんあるが、ひとつ挙げるなら賀天健の『錦繍河山図』。あと、ふだん抽象画は好まないのに、呉冠中『逍遥遊』は、色と線が生き生きしていて、すごく好きだ。

■根津美術館 コレクション展『応挙の藤花図と近世の屏風』(2012年7月28日~8月26日)

 最終日に駆け込み。藤花図は大好きなのだが、そのほかのどの屏風もよかったなー。
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