○「特集・2004年版 神田神保町の歩き方」ほか 『東京人』2004年10月号
本を持たずに電車に乗ることになってしまったので、暇つぶし用に買った。赤瀬川原平さんと山下裕二さんの対談「日本美術応援団が行く、古書店でお宝発見!」が読みたくて。
雑誌を買ったときには気づかなかった、侯孝賢と川本三郎の対談「映画『珈琲時光』の東京を歩く」が、まずヒット。そういえば、侯孝賢が東京を舞台にした新作映画を撮っているという話は聞いたように思う。
映画の中で、浅野忠信は神保町の古書店「誠心堂」という設定だそうだ(誠心堂、ちゃんとホームページで宣伝してますね)。
http://www.mmjp.or.jp/seishindo/seis_photo.html
さらに高円寺の都丸書店も出て来るらしい。懐かしい~。澁澤龍彦の本とか探しに行ったなあ。
そのほか、映画には、お茶の水駅をはじめとする東京の鉄道風景が多く登場するという。
これについて侯孝賢が「(東京は)電車が町の核になっていますね。これは中国や台湾では見られない町の形です」と言い、川本も「東京はアジアの都市のなかではいちはやく近代化しましたから、いきなり車社会ではなく、まず電車の時代があった。それがいまも機能しています」と述べている。
川本の、地方の人が東京に出てくると「歩いている人がたくさんいる」ことに驚く、という話も、うなずけて、面白いと思った。かくいう私も電車好きなので、結果的に、よく歩いている。
冒頭に戻って、神保町の特集では、「新刊書店、この棚に注目!」という記事が面白かった。個性的な棚づくり(品揃え)を目指して奮闘する書店員たちへの取材で構成されている。うらやましい。けっこう若い書店員でも、こういう自己裁量の仕事を任されていることがすごくうらやましかった。
私の仕事は某大学の図書館員なのだが、ときどき、書店員のほうが向いていたかも、と思う。決められたとおり、右から左に本を流していくだけの仕事にうんざりすることがある。
あ~自分で棚づくりをして、お客を集めてみたい。本好きのお客さんがひそかに「マイッタ!」と思い、「同志!」と思ってくれるような棚を作ってみたい。自信あるんだけどなあ...
本を持たずに電車に乗ることになってしまったので、暇つぶし用に買った。赤瀬川原平さんと山下裕二さんの対談「日本美術応援団が行く、古書店でお宝発見!」が読みたくて。
雑誌を買ったときには気づかなかった、侯孝賢と川本三郎の対談「映画『珈琲時光』の東京を歩く」が、まずヒット。そういえば、侯孝賢が東京を舞台にした新作映画を撮っているという話は聞いたように思う。
映画の中で、浅野忠信は神保町の古書店「誠心堂」という設定だそうだ(誠心堂、ちゃんとホームページで宣伝してますね)。
http://www.mmjp.or.jp/seishindo/seis_photo.html
さらに高円寺の都丸書店も出て来るらしい。懐かしい~。澁澤龍彦の本とか探しに行ったなあ。
そのほか、映画には、お茶の水駅をはじめとする東京の鉄道風景が多く登場するという。
これについて侯孝賢が「(東京は)電車が町の核になっていますね。これは中国や台湾では見られない町の形です」と言い、川本も「東京はアジアの都市のなかではいちはやく近代化しましたから、いきなり車社会ではなく、まず電車の時代があった。それがいまも機能しています」と述べている。
川本の、地方の人が東京に出てくると「歩いている人がたくさんいる」ことに驚く、という話も、うなずけて、面白いと思った。かくいう私も電車好きなので、結果的に、よく歩いている。
冒頭に戻って、神保町の特集では、「新刊書店、この棚に注目!」という記事が面白かった。個性的な棚づくり(品揃え)を目指して奮闘する書店員たちへの取材で構成されている。うらやましい。けっこう若い書店員でも、こういう自己裁量の仕事を任されていることがすごくうらやましかった。
私の仕事は某大学の図書館員なのだが、ときどき、書店員のほうが向いていたかも、と思う。決められたとおり、右から左に本を流していくだけの仕事にうんざりすることがある。
あ~自分で棚づくりをして、お客を集めてみたい。本好きのお客さんがひそかに「マイッタ!」と思い、「同志!」と思ってくれるような棚を作ってみたい。自信あるんだけどなあ...