「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

「いい音」よりも「魅力的な音」と言われたい

2022年02月24日 | オーディオ談義

「あの人は”いい人”なんだけど、人間的な魅力となるとイマイチなんだよねえ」という言葉を聞いたことがあったり、実際に思ったことがある人は結構多いのではあるまいか。

ちなみに役人の世界では「いい人」とは仕事ができない人間を指し、「あいつはワルだ」は最高の褒め言葉で仕事ができる人間を意味する。

重ねて言えば、一般的に”いい人”のイメージとは、どこといって欠点もなく他人に危害を加える恐れもないかわりに、それかといって取り立ててアピール力がないようなタイプで、一方、魅力がある人の場合は欠点もいろいろある代わりに、それを補って余りあるような長所があるタイプだろう。

広辞苑では「魅力」のことを「人の心を引きつける力」とあるが、やはり「いい人」と言われるよりは「魅力的な人」と呼ばれたいものだ(笑)。

オーディオの世界でも同じことが言えるように思う。

「いい音なんだけど、どうもいまいち魅力が足りないんだよねえ」というケースがよくある。

これは不特定多数向けに製作された市販のオーディオ製品に多いような気がするが、冒険が嫌いで無難なタイプを選ぶのが好きな人たちなら、それはそれで結構なことに違いない。

しかるに、オーディオ装置のスイッチを入れる度に胸がわくわくするような気に入った音を出すケースは、一歩間違えると危険な落とし穴にはまったり波乱万丈の世界に展開する可能性があるが、楽しむという観点からはもってこいで、自分は完全にこのタイプに当てはまる。

日常の生活スタイルでは完全に平凡で無難なタイプを自認しているものの、その反動のせいか「せめてオーデイオぐらいは波乱万丈に」という思いが心の中のどこかにある。

その証拠に、もし無難なタイプであれば「いい音」とされているタンノイ・ウェストミンスターからオリジナルユニットを取り外し、他のメーカーのユニットを取り付けるような「バカな真似」はしないはずだから。

で、このところ我が家独特の「魅力的な音=音楽に没入できる音」に嵌ってしまい、珍しく1週間以上のロングランが続いているので後日のために記録しておこう。

まずは「世界でただ一つ」と自負しているスピーカーから。



大型の赤帯マグネットつきの「スーパー10」(英国:ワーフェデール)を、たまたまネジ穴がピタリとハマる「木製の植木鉢」に容れてフルレンジ(後面開放)で鳴らしているが、購入時に新品同様だったので鳴らせば鳴らすほど音がこなれてくる感じ。

以前のことだがオーディオ仲間から「マグネットが強力なのでまるでホーン型のように音が飛んできますね」と言われたことがある。クラシックもジャズも両方いける二刀流タイプ。



口径25cmだが箱が無いだけに低音が足りないので既成の箱に「D123」(JBL:口径30センチ)を容れて補強している。

以前は「フルレンジ+ツィーター」派だったが、高音域の聴き取りが甘くなった(と思う)この頃では「フルレンジ+サブウーファー」派へと、ちゃっかり方向転換している(笑)。

で、勝負どころは(サブウーファーの)ハイカットの数値である。
文字通りこのサウンドの生死を左右するほどの大事なポイントになる。



それこそ、ああでもない、こうでもないといろいろ試してみたが、ようやくコイル2個を使って「12+6mh=18mh」により「70」ヘルツあたりに落ち着いた。

それより上に設定すると「フルレンジ」の中低音域に被り過ぎるし、下に設定すると「フルレンジ」との繋がりが薄くなり過ぎる。

肩落ちは「-6db/oct」だから、「70×2=140ヘルツ」までに6db減衰するし、「140×2=280ヘルツ」までに12db減衰となる。

このくらい減衰させると、中低音域の「分解能の確保」につながる、と思っている。

複数のユニットを使うと、どうしても「それぞれの周波数帯域との繋がり具合」が課題となるが、全体の音質を大きく左右する要素として「中低音域の分解能の確保」が一番じゃないかなあ~。

次に使っている「フルレンジ」用と「サブウーファー」用の2台のアンプへ移ろう。

以下、続く。


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