「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

すべては軽薄短小の方向へ

2014年12月04日 | オーディオ談義

前々回からの続きです。

つい「臨時ニュース速報」が入ってしまって記事が途絶えたが、再度「今年はオーディオ機器の当たり年」に戻ろう。

アンプの話が出たついでに、この日(11月29日)の試聴会にKさん(福岡)が持参された「WE349A」を出力管に使ったアンプに触れておこう。

          

つい最近作られたアンプだそうで、持ち重りのしない小柄なタイプ。アンプ道楽のKさんにしてみると、おそらく10台目前後になることだろう(笑)。

余談になるが重量級のアンプは年齢がいくほど重荷になる。システムの配置換えのときなど腰がどうかなりそうだし、修繕に出すときなどは梱包するのにもう大変。どんなに「いい音」がしても重たいというだけで敬遠したくなるのは自分だけだろうか(笑)。

そういえば、日頃聴く音楽もシンフォニーなどの重量級からボーカルや小編成の音楽へと嗜好が変わってきているのを自覚しているが、身の回りすべての好みがひたすら「軽薄短小」の方向へと向かっている気がする。

もちろん、このブログだって同様に「軽薄」の一途を辿っているかもしれない~(笑)。

つい最近、知人を通じてオークションに出品した機器をめぐって自分の過去記事が足を引っ張った事例があり、どこでどんな読者が目を通しているか分からないので、「“うかつ”なことは書けないなあ!」とつくづく自戒する機会を得た。

それにつけても、このブログではあくまでも自分のシステム環境の中で、ある局面をとらえての断片的なモノの言い方になっているので作者が言うのもおかしいが、すべて“真に受ける”のは危険ですよ~。まあ、言わずもがなでしょうが・・。

さて、話は戻ってこの「WE349A」アンプを聴いてみたところ、実に非の打ちどころがない“いい音”がする。ドライバー管はシルヴァニアのメタルベースの「6SN7GT」という、いかにもKさんならではのたいへんな稀少管でまさに名コンビ。

なお、出力管の品定めをするときはドライバー管にも言及しないと意味がないのはマニアならご承知のとおり。さらに厳密に言えば真空管のプレート電圧にまで言及する必要があるからうかつに断定できない。

「これは1920年代製の真空管アンプに優るとも劣らない音ですよ!」と、思わず口をついて出た。やっぱり世の中は広い。自分が知らないだけで、いい音がする真空管がいっぱいある(笑)。

こうなると負けん気がムクムクと湧き起こってきた。我が家のWE300Bシングル・アンプ(モノ×2台)の登場である。

        

初段管が「E80CC」(ヴァルボ)、二次増幅管が「AC/HL」(英マツダ)、出力管が「WE300B」(1951年製)、整流管がレイセオンの「VT244」軍用管(=5U4G)。クラシック向きにと増幅管に「AC/HL」を使ったのが今のところ功を奏している。

さあ、一騎打ちとばかりKさんともども耳をそばだてて聴いてみると、「WE349A」アンプとまったくといっていいほど同じような音が出てきたのには驚いた。表現が難しいが「音の重心が安定していて全体的に密度の濃い音」とでもいうのだろうか。

Kさんも同様のご感想で、異口同音に「ウェスタンというのは凄いですねえ。どんな球でも音のポリシーが一貫してますな~。」

自分は多少へそ曲がりなところがあって有名ブランドや高価な球はつい敬遠しがちになり、悪口を言いたくなるのだがウェスタンの球だけは別格で素直に脱帽せざるを得ない(笑)。

以下、続く。

 

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