「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

JBL375ドライバーの修理~♯1~

2014年03月25日 | オーディオ談義

前回からの続きです。

新しいCDトランスポート「ラ・スカラ」(dCS)が来てから、まるで夢のような毎日。好きな趣味となると誰でもそうだろうが、オーディオほど面白いものはない。それにクラシック音楽鑑賞という深遠な芸術に触れることができるのだからなおさらのこと。

おっと、本末転倒はいけない。あくまでも主役は音楽であり、オーディオは召使いに過ぎない。分かっちゃいるけどつい忘れてしまう(笑)。

自分ばかり楽しんでいても勿体ないので、近場のオーディオ仲間のMさん(大分市)に声をかけてみると「それは楽しみですねえ。ぜひ聴かせてください」と一つ返事。

Mさんは、一人だけ聴くのはもったいないとばかりいつもお仲間を同伴されるが、今回はOさんを同伴された。Mさんはタンノイ・オートグラフとクリプッシュ・ホーンの2系統のシステムを愛用され、Oさんは大手百貨店で長年オーディオ機器の販売に携われ、引退後は悠々自適のオーディオ三昧でJBLのパラゴンを愛用されている。

このブログでも紹介したことがある(2012年12月)ので、ご記憶の方もおられるかもしれない。

お二人ともたいへんなオーディオの強者(つわもの)で、少なくとも大雑把な自分よりはずっとシビアな方である。

はじめに我が家のエース「刻印付き2A3」真空管アンプと「AXIOM80」で聴いていただくと「これまでとはまるっきり音が変わりましたね。一音出ただけですぐに分かりました。最新鋭のデジタル機器と70年以上も前の古典管との組み合わせが時代を越えて絶妙の音を醸し出しますね。」と、Oさん。

「実を言いますと、このCDトランスポートを購入しようかどうしようかと迷っているんですよ。お値段が〇〇円だそうです。」

「この音でその金額ならメチャ安いですよ!良心的なお店で良かったですね~。普通なら値段を明かさないままに送りつけて、相手の反応を見ながら価格を吊り上げるお店が多いんですよ。」さすがに、業者の手の内をよくご存知のOさん。

ひとしきり、「AXIOM80」で聴いていただいた後に、JBL3ウェイシステムへ移行して音出ししたところ、左チャンネルの375ドライバーから何だか歪んだような音が時折り出てくる。

極めて耳のいいお二人さんのこと、すぐに気付かれて「375がおかしいですね。もうこれ以上鳴らさない方がいいでしょう。」

「どうもこのところ調子が悪くて~。今日は一段と悪くなりました。早晩、修理に出す予定です。ダイアフラムの凹部とマグネットの凸部がピッタリ合ってないときにこういう歪んだ音が出てきますね。」

「そのくらいなら自分で出来ますよ。分解して音を出しながら調整してみてはいかがでしょう。その上でどうしても手に負えないときに修理店に持ち込めばいいでしょう。」と、Oさん。ご自身も「パラゴン」(中域が375ドライバー)を使ってあるので修理経験者からの貴重なアドバイス。

「そうですね。一か八かでやってみる価値はありそうですね。作業中に強力なマグネットに引きつけられて、ドライバー(ねじ回し)がダイアフラムを突き破ったなんて話をよく聞きますから用心しながら作業をやってみましょう。」

こりゃあ、新しいCDトランスポート「ラ・スカラ」の存在が霞んでしまうほどの大修理になりそうだ(笑)。

「善は急げ」とばかり、翌日の午前中にさっそく作業に取り掛かった。ウッド・ホーンを外してセットしてある位置から降ろすのに一苦労。何しろメチャ重たい。ようやく無事作業台に据えつけてから、おもむろに分解作業にかかって4本の長いネジを外してパカ~ンと裏蓋が開いた。

ダイヤモンドエッジ付きのダイヤフラム(口径10.4センチ)が姿を現した。

            

性根を据えて慎重に作業に取り掛かった。これまでのように「故障転じてチャンス」になってくれるといいのだが(笑)。

以下、続く。

 

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