「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

 「滲みの無い音」 と 「56万円」を秤にかけると

2022年12月20日 | オーディオ談義

やっとバカ騒ぎが終わりましたね。テレビ、新聞、ネット・・。

手を使わないスポーツはどうも・・。

さて、オーディオは自分さえ楽しければそれでいい趣味だが、やはりときどき他人の意見を参考にした方が明らかに前進するように思う・・、少なくとも我が家では~。

で、17日(土)の午後、およそ2か月ぶりに「お元気ですか。たまには聴きに来ませんか~」と近くにお住いのYさんへ「ライン」で連絡。

「はい、わかりました。いつもの13時半ごろに行きます」

その昔、プロ野球の巨人軍に「宮田」というリリーフ・ピッチャーが居て試合終了近くの8時半ごろにいつも登板するので「8時半の男」と呼ばれていた。

家人はそれをもじってYさんを「1時半の人」と秘かに言っている(笑)。

「いやあ、お久しぶりです、お元気でしたか」と、迎え入れたところ、Yさんの手には重そうな包みが下がっている。

エッ、それは何ですか?

「デジタル機器の音をよくするクロック・システム」です。

へ~っ・・。

さっそく興味津々でセッティング完了。



「CDトランスポート」と「DAコンバーター」の間に挿入する機器とのことで、CECの「CDトラポ」(TL3 3.0)とDAC「A22」(GUSTARD)の間に入れて接続完了。

システムの概要は、プリアンプが「安井式」(ヴァルボのE80CC×4本)、パワーアンプは「2A3シングル」、そしてスピーカーはYさんがお気に入りの「AXIOM80」。これが音の差が一番よくわかるとのこと。

二人してじっと耳を澄ましていろんな曲目を聴いた。

その中でも、あの「宇野功芳」さんが激賞していた「有山麻衣子」さんの可憐な歌声が深く胸に沁み入った。



異口同音に「やはりボーカルはワンポイント録音に限りますね!」

それにしても、何という「見事な音」なんだろう。

この音を形容するのにどういう表現が相応しいのか・・、少なくとも「音像に寸分たりとも滲みが無い」とは言えそうだ。

「凄いですね! この機器はいったいいくらぐらいするんですか?」

ビンボー人はすぐ「お値段」が気になる(笑)。

「はい、ドイツのミューテックという会社の製品です。2台セットで56万円でした。」

え~っ、何とCDトラポとDACを合わせた以上のお値段ではないか・・。

「マスター・クロックの精度が上がれば上がるほど、デジタル信号の読み取り精度が上がり、より原音に近づきます。まあ、デジタル機器の心臓部といっていいでしょう」

さあ、たいへん~。

「56万円」という重くのしかかる数字と「滲みの無い音」とを秤にかけると、やっぱりためらいますなあ(笑)。

たとえて言えば、90点取れている得意科目を、それだけのお金を使って95点まで上げる価値があるかどうか・・。

このクロックシステムで、以後「AXIOM80」以外のスピーカーを次から次に代えて試聴していったところ、Yさんが手放しで絶賛するスピーカーが出現した。

突然「大化けしたスピーカー」とは・・。

以下、続く。



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