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「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

息も絶え絶えの真空管「WE300B」の復活

2019年08月05日 | オーディオ談義

盛大なハム音の原因となっていた電解コンデンサー(4本)の交換で、ようやく息を吹き返した我が家の「300Bシングル」アンプ。

「新品の電解コンデンサーが本調子になるまでに2週間ほどかかります。辛抱して使い続けると、ある日突然のように音が良くなりますよ」との、識者のご意見だったが、たしかに現在1週間ほどが経ったがいまだに音があまり冴えない。

具体的に言うと音にコクがないというのか、従来よりも音の重心がやや上ずっている感じがするとでもいうのかな。

どちらかといえば「せっかち」なので、2週間もじっと待つのは苦手なタイプ(笑)。

そこで現状の打開策として、少しでも良くなればと現用の真空管を代えてみることにした。

となると、本家本元のWE300Bを使うのが一番だが現在のところ3本しか持っていない。内訳は1988年製が2本と1967年製(ロット番号6713)が1本である。

前者は「真打ち」として後日のために取っておきたいので、今回は久しぶりに1967年製を使ってみることにした。

  

実を言うと、物理的にはもう「息も絶え絶え」でいつ音が出なくなっても不思議ではないほどの疲れた球である(笑)。画像をご覧のとおりゲッターもほとんど残っていない。

こんなことではオークションに出しようもないので仕方なく保管してきたが、ありがたいことにこのアンプ自体のツクリが高価な出力管が長寿命になるように控えめな動作に抑えられているので、もしかしてまだ使えるかもしれないと淡い期待を抱いての登場である。

ただし、1本だけなのでどちらのチャンネルに挿すか迷うところだがやっぱり左チャンネルだろう。

なぜなら、自分の「利き耳」は左側だし、オーケストラだってコンマスは指揮者の左側に位置しているから~。

そして残る右チャンネルには仕方なく別ブランドの新品同様の300Bを挿し込んだ。

そして、前段管は控えめな動作をする「471B」(デフォレ:ナス管)に交換、整流管は従来の「4274A」(STC)。

   

これで聴いてみると、あれっ、なかなか聴けるじゃないか!

さすがにウェスタン製だけあって久しぶりに挿しこんでも朗々たる音を出す。微塵も疲労感を出さない音にまずはひと安心。

これなら電解コンデンサーのエージングの進展とともにもっと良くなるだろうし、控えめな動作と相俟って10年以上は持つかもしれないと思わせるほどの安定的な音がする!

つまり自分の健康寿命が尽きるまでは大丈夫かもしれないと、つい舞い上がってしまった(笑)。

そして、もうひとつの心配の種だった左チャンネルの音と右チャンネルの音の違いがそれほど目立たないのも「うれしい悲鳴」。

そりゃあ厳密に言えば細かな違いはあるだろうが、音楽を聴くうえではまず気にならない。別ブランドもなかなかやるじゃないか(笑)。

月とスッポンほどのお値段の違いがある真空管でも”左右ごった煮”にすると聴感上それほどの違いがないというのは、長い間オーディをやってきたうえでの新発見である。

オーディオは、ときにはあまり神経質にならずに”おおらかさ”が必要かもしれないですねえ(笑)。

ただし、個人差があって自分のように経年劣化した耳だからこそ通用する話かもしれないのでその点は割引く必要がある。

また、スピーカーが繊細極まりない「AXIOM80」ではなくて比較的おおらかな「トライアクショム」(グッドマン)だったことも影響しているのかもしれない。

とにかく、一度仲間の「冷静でたしかな耳」に聴いてもらって真偽を確かめることにしましょうかね(笑)。

そして、その実験を昨日(4日)の午後に粛々とやりましたが興味津々の結果が出ましたよ。

まだ文章にしていないので後日のご報告ということで~。

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