「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

果てしなき欲望

2019年02月10日 | オーディオ談義

「音に違和感がまったくありませんから、もうこれ以上変えない方がいいと思いますよ。」とは、オーディオ仲間のアドバイスだった。

それにもかかわらず・・。

   

ご覧のとおり、タンノイ・ウェストミンスターがオリジナルとは似ても似つかぬ姿に変わり果てているが、どうやらうまくバランスが取れているようで我ながら上出来の部類に入る。

現状のままで何ら音質に不満はないものの「もっと良くなるかもしれない。」という「果てしなき欲望」はオーディオ愛好家ならお分かりですよね(笑)。

中音域(800~8000ヘルツ)に使っているリチャード・アレン(英国)をウーファーと同じブランドのワーフェデール(英国)に代えたらどうなんだろうという誘惑にはとても抗しがたかった。

こういうときにすぐに脳裡に浮かぶのが東海地方の「T」さんである。

昨年(2018年)のブログ「欲のひとかけらもない出品者」(10月13日)で登場していただいた方である。

当方からの依頼に対して次のようなコメントが戻ってきた。

「ゴールド・アルニコのSuper8、棚を調べたら、5本ありました。ただ、やはり、完全なStereoのペアはありませんでした。インピーダンスだけで3種類、それにダンパーが2種類、加えてFSとASと2種類のモデル、やはり2本の揃えは難しかったようです。

ただSuper10には完全なペアリングがありました。カタログの関係頁を下に貼り付けておきますが、Golden FSB という、ゴールド・アルニコの最終モデルで、シングルコーン・タイプです。もし、〇〇様の方で聴いてみたいということであれば、お送りいたしますが、いかがいたしましょうか。」

ちなみに、「スーパー8(インチ)」は口径20センチ、「スーパー10(インチ)」は口径25センチのユニットである。

そこで、結局ペアがそろっている「スーパー10」を送っていただくことになった。物的担保なしの信用貸しだからほんとうにありがたく、ご厚意に感謝するばかり。

到着した現物をパチリ。

   

ご覧のとおり極上品である。豪勢なアルニコマグネットの部分が、以前Tさんから購入した「スーパー3」(ツィーター)と類似している。

    

これでワーフェデールは「スーパー12」「スーパー10」(借用中)「スーパー3」と3種類揃ったことになる。これはグッドマンを追い越す勢いだ(笑)。

さっそくリチャードアレンと交換して載せてみた。裸のままなので余計なネジ締めなどが要らず3分もあれば十分。

   

胸をワクワクさせながら聴いてみると、ウ~ン、ちょっと・・・。

悪くはないがリチャード・アレンのときと比べると音の重心が上がり過ぎるような気がする。中音域はあまり目立たせない方がいい。

これほどのユニットを「800~8000ヘルツ」と限定的に使うのはどうやらもったいないとの結論に至った。

そこで、老骨に鞭打って半日がかりで新たなバッフルに取り付け2ウェイにしてみた。やり慣れているとはいえ、バッフルの穴あけ、塗装から「ネジ穴合わせ」までもうたいへん!

    

クロスオーバー4000ヘルツを境にそれ以下は「スーパー10」を使い、それ以上は「スーパー3」の出番で同じワーフェデールのコンビだが、マグネットも似たようなものだから音に違和感があろうはずがない。

ちなみに、我が家では4000ヘルツまではネットワーク(-12db/oct)でハイカットし、それ以上の帯域はウェスタン製のオイル・コンデンサーを使ってローカット(-6db/oct)している。この方がツィーターの響きが自然だし豊かになるから不思議。

まあ、ネットワークに使ってある部品の質次第ということですね。

この組み合わせをグッドマン指定の「ARU」(背圧調整器)付きの箱で鳴らすのだからとてもユニーク。


試聴する前から出てくる音が分かっているようなものだが、やはり期待に違わず素晴らしい音だった。

これぞまさしく「ブリティッシュ・トーン」で品の良さが香り立ってくるような、そしてスピーカーをまったく意識させない自然な音ともいえる。     

日頃はグッドマンの「AXIOM150マークⅡ」と「トライアクショム」を交互に入れ代えて楽しんでおり、これに「スーパー10」が加わったわけだが、この箱は口径25センチのユニットが合っているみたいでシリ~ズの中ではこれがベストかもねえ~(笑)。

これは絶対に手放すわけにはいかないと決意したが、あとはTさんとの交渉が待っている。

そもそもお値段よりも、譲っていただけるかどうかが先決だがはたして~。

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