「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

さようなら、WE300B真空管!

2013年11月25日 | オーディオ談義

昨日の日曜日(24日)は以前から予定していた楽しいオーディオ訪問日。

まず、同じSPユニットの「AXIOM80」を愛用されているKさん宅(福岡)にお伺いし2時間ほど試聴させてもらってから、午後はKさんと一緒に小郡市(福岡)にお住いのNさん宅を訪問する予定。どうやらお天気も快晴のようだし、高速でおよそ1時間20分の一っ跳びだから気が楽。

今回の訪問のメインとなるNさんはスピーカーにタンノイ・オートグラフ、レコードプレイヤーはトーレンスの「リファレンス」、DAコンバーターにはマークレヴィンソンなど海外の超一流品を愛用されている方でハイエンドのマニアである。どういう音で鳴らされているか非常に楽しみ。

我が家の“つたない音”にも興味を示され、これまで3回ほど来ていただいているがときどきこのブログにも目を通されているようで、記事の内容などについて日常的に連絡を取り合っている。

さて、昨日は出発を午前8時半に予定し、いつも通り早朝の4時ごろに起床。このところ早寝早起きで昨晩は8時頃就寝したので睡眠時間はきっちり8時間を確保。

マニアならご承知の事かと思うが「睡眠不足はオーディオ試聴の大敵」なのでまずはひと安心。

とにかく他家の音を聴かせてもらう前にまずは「リファレンス」として我が家の音をしっかり耳に刻んでおこうと思って、オーディオ機器をスイッチオン。寝静まった早朝のことなので家人(寅年生まれの猛獣!)を起こさないようにと、ボリュームをぐっと絞り込んで出来るだけ秘めやかな音で試聴。

「よし、よし、いつ聴いてもいい音だわい」と悦に入っていたら「好事魔多し」。

15分ほど経ってから右チャンネルから何とも言えないノイズが出だした。これまで“とんと”聞いたことがないようなノイズで、前の音と現在の音が重なった「二重写し」のような再生とでもいうのだろうか。

最初はスピーカーの「AXIOM80」が原因かと思ったが、過大入力ならいざ知らずこの程度の音量ならまずあり得ないので疑いの目をアンプに注いだ。

まずパワーアンプの真空管WE300B(モノ×2台)をテスト。つい最近オークションで購入して差し換えたばかりの初段管「NHK仕様6201」(「12AT7」の高信頼管)が犯人だろうと目安をつけて、左右両チャンネルの真空管を入れ替えて試聴したところ、相変わらず右チャンネルからノイズが発生。

「困ったなあ、こういう時に限って故障するんだから~。これじゃあとても安心して出かけるわけにはいかないじゃないか。」と、独り言をこぼしながら少し焦った。

仕方なく次に目をつけたのが今度はプリアンプの真空管7308(「6DJ8」の高信頼管)で、これも左右両チャンネル入れ替えて試聴したところ、やはり右チャンネルからノイズ。

消去法でつぶしていきながら、事ここに至ってようやく犯人は絞り込まれた。一番あって欲しくない故障だが出力管のWE300B!
 遂に寿命が来てしまったのかな。

手持ちの中国製の真空管と差し換えたところピタリとノイズが収まった。やっぱり、そうか!

          

写真が寿命が来たWE300B真空管で、ソケット部分に6713と数字が刻んであるのでおそらく1967年製の真空管のはずで46年前の代物になる。

やっぱりそうかと、実は半分納得。

昨年の8月、オーディオ仲間のMさん(奈良)にお願いしてこのWE300Bアンプをオーバーホールしたときに、「WE300B真空管の1本がゲッターも極端に薄くなってますし、寿命はよくてもう2か月ほどでしょう」と「死の宣告」を受けていたところだったが、結果的にそれから1年以上も粘り腰を発揮してくれたことになる。

さすがは長寿命で知られるWE300Bでよくぞ健闘してくれたものの、懐としては大いに痛い。買い直すにしても、1本当たり6桁の金額は軽くいくのでとても高価すぎて今となっては自分のような身分には到底無理である。

これで手持ちのWE300Bは1988年製が2本、1950年代ものが3本となって計5本。これで、この命尽きるまで何とか“やりくり”できそうな気もするもののチョッピリ不安もつきまとう。

前述の仲間のKさんから「WE300Bと差し換えが利く真空管が中国製をはじめとして山ほど出回っていますが、ベスト1は〇〇ですよ~。オークションで見つけたら即、買いです。」とアドバイスを受けているが、まずは滅多に見かけない。

万一、見つけたら即落札!

それにしても、出発前に原因が分かってほっと一息。これで心置きなく試聴に専念できる(笑)。

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