前々回の「~その1~」からの続きです。
オーディオ機器の「二番手」が好きという理由について、復唱すると
1 機器の酷使によって故障するとやばい
2 100点満点は嫌いで、90点くらいが好き。
ちなみに、古来中国では10点満点はこれ以上伸びることがないので不吉とされて忌み嫌われており、9点が良しとされている。
3 どんなに「いい音」でも、1週間も続けて聴いていると変化が欲しくなる!
とまあ、特異ともいえる性格の持ち主は困りますねえ(笑)。
というわけで「二番手のアンプ」の出番となった。
で、このアンプが「一番手」ではなくなぜ「二番手」かといえば、前段管のゲインが少々落ちることにある。
「一番手」の「ECC83」(ムラード:英国)は「μ=増幅率」が「100前後」なのに、「二番手」の方は「30」前後だからかなり違う。
プリアンプのボリュームの位置の9時のところが11時くらいになるし、ちょっと華やかさに欠けるのが難点、その分重厚感は上回る。
で、その欠点を克服するために登場するのがDAC「エルガー プラス」である。
何しろ通常のDACと比べて出力が大きいので、プリアンプのボリュームの位置が9時ぐらいで済むし、低音域の重量感は目を見張るほどだ。
発売時からおそらく20年以上は経っていると思うが、発売当時はたしか250万円前後、現在でもオークションでは60万円前後で取引されているから「名器」には違いない。まあ、持ち主が言うのも何ですけどね(笑)。
で、このエルガー君は室温30度以上で使っていると天板が猛烈に熱くなってくる。
我が家のオーディオルームでエアコンを入れるのは運動ジムから帰ってくる16時以降と決めているので、エルガー君は猛暑の時期は完全に休養させているのだが、「二番手のアンプ」に活躍してもらうとなると背に腹は代えられない(笑)。
天板に載せたヒートシンク(5枚)の上にタオルで巻いた「保冷剤」を2個置いた。もちろん、小型扇風機の活用という手もあるが、スペースが無いので仕方がない。
この状態で2時間おきぐらいに裏返しして計4時間はいけるので、まあ良しとしよう。手のかかるオーディオ機器ほど可愛い(笑)。
で、肝心の音質である!
やはり、DACの「一番手」として活躍中の「A22」(GUSTARD)よりも、量感が一枚上で「AXIOM80」を朗々と駆動するのがたまらなくいい。
解像度は「A22」の方が一枚上だが、差し引きしたら「エルガー」君に軍配を上げたくなるほどで、「71Aシングル」とはべストマッチング。
アンプ、DACとも「二番手」のコンビが上々でメデタシ、メデタシ・・。
で、これ以降も三番手、四番手、五番手のアンプが続々と登場してくるのだが、これがなんとまあ「二番手」とはいわず「一番手」をも狙う勢いで、あの気難しい「AXIOM80」をあの手この手で攻略するんだから、もうたまらん・・。
オーディオ 万歳!(笑)
以下、続く。