「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

サウンドの「最大の変数要因」とは

2019年07月04日 | オーディオ談義
先日のブログ「肝心なことは目に見えないんだよ!」(2019・6・24)で、オーディオはあまりにも音を変える要素(変数)が沢山あり過ぎて、まるで雲をつかむような話だとその難しさを嘆いたところ、メル友の「I」さん(東海地方)から次のようなメールが届いた。

「前略~ 数ある変数の中で、最大の変数というか最悪の変数は”自分の耳(本当は脳と言うべきでしょうが)”なんじゃないかと感じています。
 
スーパーツイターを付けて「正にシームレスに伸びていく」・・・音が出ていない!
 
SPケーブルを換えて「空気感がアップしている」・・・片方のスコーカーの極性が逆!こんなことが、しょっちゅうではありませんが、何回もありました。
 
オーディオを弄ると、血圧、脈拍は変化し、自立神経も揺れます。そうなると、私の場合は判断力が正常に保てません。で、どうするかというと「日常的に聴いていて良い方向かどうか」を感じるようにしています。
 
時間をかけるしかないようです。あくまでも私の場合です。
 
プロは何秒だか何分だかで判断できるそうです。そのくらいの能力があっても不思議ではありません。ただ、正直に発信しているかどうかはわかりませんね。」
 
以上のとおりだが、いやあ、仰る通りで思い当たることが沢山ありますよ。

たとえば、前日の夜に聴いたときはあんなに「いいサウンド」だったのに翌日になって聴いてみると冴えない音でガッカリというのを何度も経験したが、それはいったいなぜなのか?

システムのどこも弄ってないのに!

巷の噂によると、深夜の電源事情や周辺環境のSN比が良かったりしたせいだとあるが、自分のコンディションたとえば睡眠不足とか体調不良とかの理由もけっして無縁とは思えない。

したがってサウンドの最大の「変数」要因は「自分の耳(脳)」という説にも十分頷けますね。

改めてオーディオは「音響物理学+人間の感性」であることを思い知らされる。


これに関連して面白いことに気が付いた。

これまでの傾向としてオーディオ仲間と一緒に試聴していると、お気に入りのサウンドだったものがどうも響きが少なくてやたらにいろんな欠点をさらけ出してしまう。

お客さんと一緒だと客観的になって「よそ行きの耳」になるせいかと、ずっと思っていたがどうも外にも原因があるようなのだ。

たとえば仲間と一緒に次の画像のアンプ「6SN7GT」で「AXIOM80」を聴いていた時のこと。

   

仲間から「とてもいい音ですね、原音に近い音がしている感じです。」

と、大好評だったが、脇でしばらく聴いている自分としては「何だか響きが少なくて色艶に乏しい感じです。所詮は6SN7ですかね」と、アンプをすぐに交換したが後になってふと思い当たった。

お客さんと一緒に聴くときには当然(お客さんには)リスニングの位置として両方のスピーカーの正面に対して座っていただく、いわば特等席である。

しかるに自分はといえば主役の座を降りて脇の方に座り、片方の耳で片方のスピーカーしか聴いていないことになる。   

これでは響きが”プア”になりますわいなあ(笑)。

確認の意味でもう一度同じアンプを引っ張り出して特等席で聴いてみるとグッド・サウンドだった。つまりアンプの責任ではなかった!


これまでお客さんがお帰りになるたびに何かしらシステムのあちこちを弄ってきたが、これからはいちいち右往左往しないで横着に構えようと固く心に誓った次第(笑)。

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