「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

やっぱり高嶺の花だった!

2019年07月11日 | オーディオ談義

久しぶりにスリリングな経験をした。な~に、いつものオークションの話である(笑)。

  

解説にはこうあった。

「STC(イギリス)の直熱3極出力管4300Aです。STCはウエスタンエレクトリックの兄弟会社で、イギリスでWEと同じ規格の真空管を製造していました。

この4300AもWE300AおよびWE300Bと同じ真空管で、そのまま差し替え使用出来ます。 出品していますのは、灰色プレートの後期タイプと異なり、WE300AやWE300Bと同じくプレート表面にカーボン処理を行った黒つや消しプレートを採用している初期タイプのものです。

1940年代前半頃の製品。 プレート周りは同時代のWE300Bと基本的に同じですが、フィラメント吊り金具にWE300Aと同様の構造を残しているところはSTC4300Aの特徴といえます。

どちらも新品元箱入りで、この時代の未使用のSTC4300Aは極めて希少です。 元箱は同時代のWE元箱よりかなり大型のもので、業務用のため大変地味な仕様となっています。

 ゲッタの量的な違いはそれぞれ使用しているゲッタ金具の違いによるものです。 どちらも新品元箱入りで(元箱には経年によるよごれが見られます)、今回出品のため測定しただけです。

特性はTV7/Uにより確認済みです。 測定値は基準値58に対し74(右側)、79(左側)となっています。 入札価格は2本セットの価格です。」

とまあ、大いにスペースの穴埋めをさせてもらったが(笑)、出品者が信頼のおける一流のショップだったのでもう欲しくてほしくて・・。

それにこれまでSTCの球を使って期待を裏切られたことがないし、恐ろしいほどの長寿命を誇っている。

さっそく馴染みの真空管博士に問い合わせたところ「最初期のものではありませんが、希少球であることはたしかです。性能に見合った相場としてはせいぜい40万円といったところでしょうか」

そして注視する中、いよいよ落札日の当日(7日)になった。

就寝するときの入札価格は26万円だったので、5万円上乗せしてあわよくばと31万円で入札欄をポチッ。「あなたが最高価格です」を確認して就寝。

翌朝、一番にメールを開けてみると「高値更新」の無情な文字が目に入った。ああ、やっぱり駄目だったかとガックリ。

そして落札価格はとみれば何と「60万1千円」なり!

ダメはダメでも、この価格なら諦めもつきますわいなあ(笑)。

やっぱり高嶺の花だった!

それにしても冷静に考えてみると、万一自分が「31万円」で落札したとしても、時間的にその分楽しめるかというと「?」ですよねえ。

「WE300B」(1988年製)、「WE300Bオールドもどき」、「スヴェトラーナのSV300B」がある中では出番もおぼつかないところ。

オークションでの逸品を見つけると、すぐに頭に血が昇って前後の見境が無くなるのでこれからはオークションの「真空管」欄をいっさい見ないように心がけよう。あまりに高騰しすぎて大火傷すると怖い!(笑)

その点SPユニットはいい。それほどのお値段を出さずとも掘り出し物が比較的簡単に手に入ることがあるし、ときには真空管以上のサウンドの変化が楽しめる。

しかも今どきの愛好家はユニットを単独で購入してエンクロージャーに容れて楽しむことが少ないのでこの分野は穴場である。

我が家の例でいえば、グッドマンの「トライアクショム」「AXIOM 150マークⅡ」などがそれだが、そのグッドマン関連でつい先日、東京の「I」さんからメールをいただいた。

     

ご紹介をいただいたブログの中の画像がこれ。

同じグッドマン製(イギリス)で左側が「AXIOM300」で右側が「AXIOM22マークⅡ」。両方ともたいへんな希少品である。

このブログのご主人はスピーカーの測定をされる専門家さんだが、これらのユニットは知人からの依頼品とのことで、まだまだ世間には自分のようなグッドマンの根強いファンがいることを思い知らされた。

おそらく、つい先日のブログ「データ保存用のブログ」(2019.7.2)のときに、SPユニットの周波数特性が分かり、クロスオーバーの設定に大いに役立ったという記事をご覧になって「I」さんがご親切にも知らせていただいたに相違ない。この欄を借りて厚くお礼申し上げます。

そして、この画像右側の「赤帯マグネット」がもしオークションに出品されたとしたら迷うことなく絶対に「即買い」だっ!(笑)

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