「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

修理から戻ってきた「300B」アンプ

2019年07月28日 | オーディオ談義

「300Bアンプの修理が済みましたよ。今から持って行きます」

   

年期の入ったアンプビルダーのKさん(大分市)から連絡があったのは26日(金)午前中のことだった。丁度修理に出してから1週間ほど経った頃だった。

「どこが悪かったのですか?」

「ハイ、盛大なハム音の原因は電解コンデンサーの容量漏れでした。4本のうち2本が使い物になりませんでしたので、すべて4本とも交換しておきました。控えめな動作だし耐圧500Vと余裕があるので10年以上は大丈夫だと思います。」

やっぱり電界コンデンサーだった。「北国の真空管博士」の当初のお見込みどおりで、改造したときに中古品が使ってあったので気になっていたとのこと。

       

これが故障した電解コンデンサーで、型番のKSの頭文字は泣く子も黙る「ウェスタン」製品の証明だそうだがどうやら寿命が尽きたらしい。

ちなみに、ウェスタン製のコンデンサーはもう年月が経って寿命が尽きかけているのが相当あるようで、それに伴う故障がかなりあり、ひいては真空管にもダメージを与える例があるとのこと。

「ウェスタン製」といってありがたがるのも「ご用心」といったところですかね(笑)。

30分後くらいにKさんがお見えになって、さっそくの音出しだったが無事に音が出てくれてホット一息。

「おかげさまで助かりました。どうもありがとうございました。」と、格安の修理代を含めてひたすら感謝の言葉しかなかった。

20分ほどで辞去されたが、折りしも午後からは大分市からオーディオ仲間たちがお見えになった。

オークションに出品を依頼していた機器が首尾よく売れたのでその代金を持参していただいたもので、5品目ぶん〆て「54、850円」なり。

これでオーディオ・ハンターとしてまた新たな獲物を狙えるが、このくらいだと大物は望めそうもないかな(笑)。

話は戻って、さっそく修繕なった300Bアンプを仲間たちに披露したが、以前よりも何だかパワー感が薄れた感じがする。直接の言及はなかったが、同じ雰囲気だった。

長年付き合っていると「以心伝心」でだいたい分かる(笑)。

「新品の電解コンデンサーのエージングには最低でも2週間みておいたほうがいいです」(博士談)と言われていたのを思い出した。

結局そういうことなんでしょう。

急遽、システムを代えて「ウェストミンスター」(改)へ。

ちなみに仲間お二人さんの音楽ソースはレコードである。お見えになるたびに「CDを止めてレコードにしましょうよ」と勧誘される。

たしかに、どんなにCDを極めたとしてもレコードの音質には及ばないことは分かっているが、それも中身によると思う。

たとえば、レコードの場合、フォノモーター、ピックアップ、カートリッジ、トーンアーム、フォノイコライザーなどの部品がピタリとマッチしないといい音はなかなか出せない。

したがって中途半端なレコードシステムだとCDには及ばないことが多々ありそうだ。

「もし〇〇さんがレコードに取り組むと凝り性だからたいへんなことになりそうですね」

「やっぱり(人生の)残りの時間を考えると、今さらですもんねえ。それにレコード自体が輸入盤と国内版では月とスッポンみたいに値段の差があるでしょう。ましてや名盤ともなると目の玉が飛び出るような価格になるそうですね」

「そうなんです。たとえばリー・モーガンの初期版ともなるとメチャ高い値段がしてますが、すぐに売れるのが不思議です。メチャ熱心なマニアが実際にいますね」

   

というわけで、さっそくリー・モーガンの「サイド・ワインダー」(ブルーノート)を聴いていただいた。昔のジャズの有名どころはシステムのテスト盤としてかなり持っている積り(笑)。

「ウム、この低音はいい!」となかなかの好評でしたぞ(笑)。続いて止めはワーグナーの「ワルキューレ」。

この2曲でどうやら有終の美を飾れた気がしている(笑)。

ただし、この日一番盛り上がった話題は例の輸出管理に伴う「韓国」の話。

議論は「どうしてあんなに訳の分からん連中なんだろうか。日本を甘く見てきた罰だ。これから徹底的に思い知らせてやるといい」に落ち着く。

我が家にお見えになるお客さんはすべてオーディオがらみの方々だが、口を揃えて韓国を罵倒されるのが常だ。

オーディオ愛好家は愛国心がことのほか強いのかな(笑)。

ちなみに古い話を持ち出して恐縮だが、戦前には「五族協和」の精神が提唱されていた。

五族とは「日本人、漢人、朝鮮人、満州人、蒙古人」を指す。今となっては想像だにできない区分ですね!(笑)

その背景には「白色人種は黄色人種を仲間に入れてくれない」という思想のもとに「大東亜共栄圏」をつくって西洋列強に対峙しようという遠大な構想があったが、これは当時の「大日本帝国」の独り勝手な思惑であったことは悲しいことに歴史が証明している。

しかし、「歴史は巡る」で今や日本の代わりに中国がのし上がってきた。

一部の学者の意見によると「共産主義国家中国はいずれ潰れる」とあったが、どうも潰れる気配が微塵もない(笑)。膨大なAI機器を駆使した監視国家のおかげだろうか。

いずれ日本は「アメリカ」と「中国」のどちらにつくか切実な選択を迫られる時期がやって来そうだが、「日本が言論の自由がない国になったらたいへんなので香港みたいに死に物狂いで抵抗する」という仲間が多いようですよ(笑)。

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