「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

持ち味を発揮する4系統のシステム

2016年12月06日 | オーディオ談義

「そもそも一つの家に4系統もシステムがあるなんて、ちょっとやり過ぎじゃないか。この人、どうやら音キチで真面目に音楽を鑑賞するタイプではなさそうだ。」と、どうも読者から思われていそうだが、けっして単なる音キチではありませんぞ。

それぞれに持ち味があって、とても捨てがたいだけです。ほら、ペットを何匹も飼っている家ってあるでしょう、あれと同じですよ(笑)。

これまでそれぞれのシステムをお互いに競わせるようにして音質向上を図ってきたところ、まだ道半ばだが最近どうにか恰好がついてきたので、この際システムの現況を記録しておこう。(2016.12.6現在)

          

まずスピーカー群だが、3系統のシステムにグッドマン(イギリス)のアルニコ・マグネット型のユニットが内蔵されており、画像右側から「AXIOM80」、「AXIOM300+スーパーツィーター」、「AXIOM150マークⅡ」(ウェストミンスターの箱入り)、そしてその上にあるのが「フィリップスの口径30センチ」(アルニコ・マグネット型)(空色の自作箱)。AXIOM80を除いていずれも口径が30センチのダブルコーン型ユニットである。

二つのDAコンバーターに組み合わせている真空管アンプは次のとおりで、各システムの持ち味を述べておこう。

第1系統

DAコンバーター「エルガー プラス」(dCS) → パワーアンプ「PX25シングル」(GEC) → スピーカー「AXIOM150マークⅡ」(箱はウェストミンスター)

このシステムの特徴は大型スピーカーが醸し出す「音のゆとり」にある。典型的なブリティッシュ・サウンドでけっしてレンジを欲張った音ではないが、こういう音でないと伝わってこない音楽があることもたしかである。

第2系統 

DAコンバーター「エルガー プラス」(dCS) → パワーアンプ「371Aプッシュプル」(ナス管) → スピーカー「AXIOM80」

※ 話題の「6FD7」アンプはただ今横浜市のSさんに貸出し中。

繊細な再生にかけてはこのスピーカーの右に出るものはない。ヴァイオリンの濡れたような響き、ボーカルの生々しさは相変わらず独壇場である。瀬川冬樹さん(故人)が仰っていた「繊細でふっくらした艶やかな響き」が目標だが、ふっくら感がもう少し欲しい気もするところ。

第3系統

DAコンバーターとパワーアンプは第2系統と共通、スピーカー「AXIOM300+スーパーツィーター」 

低音域から高音域までレンジの広さにかけてはこれが一番。スーパー・ツィーターが実に良く利いていて、シンバルの再生には惚れ惚れするほど。ソースのジャンルを選ばないのが強味。

第4系統

DAコンバーター「27ixVer3.0」(ワディア) → パワーアンプ「171シングル」(トリタン仕様) → スピーカー「フィリップス」

音がストレートに前に出てくる印象があって、音の鮮度とスピード感にたいへん満足。もう少し音に翳りが欲しい気もするが、この自作のエンクロージャーでは「ない物ねだり」だろう。

以上の4系統の中であえて横綱級といえば第1系統のシステムだ。

ずっと、持て余し気味だったエンクロージャー(ウェストミンスター)の中に、つい最近、グッドマンの「AXIOM150マークⅡ」を容れたところ、まるで水を得た魚のように本領を発揮し出したのである。

これまで50年近く、散々オーディオ道楽をやってきたが、やっと「理想とする音」に近づいたと言っていいだろう。

「フ~ン、どうせあんたが勝手にそう思うだけだろう。」と言われるのが関の山だが(笑)、ここで生き証人のお二人さんに登場してもらおう。

たまたま、別の用事で我が家にお見えになった大分市内在住のMさんとNさんだが、これ幸いとばかり我が家の最新のシステムを聴いていただいた。去る12月1日(木)のことだった。

順番に4系統のシステムを鳴らしてみたところ、すべて好評を博したが、とりわけこの第1系統のシステムを手放しで絶賛された。

「こういう素晴らしい箱に容れてもらえる150マークⅡは幸せ」 「音にゆとりがあって他のシステムとは次元が違う」 「音響空間を絶妙のホール感が満たしている」 「まるでヨーロッパの上流社会を思わせるような気品のある音」等々

「ウェストミンスター」の箱(内部改造)と、グッドマンの「AXIOM 150マークⅡ」のイギリス勢同士の組み合わせが、どうやら功を奏したようだが、「オーケストラ、ジャズもボーカルもうまく鳴らしている、これ一つあればもう他のシステムは必要ないんじゃない。」には、ほんとうに参った。

いや、けっして大げさではない。このブログはたぶんご両人ともご覧になっているので「真っ赤なウソ」を書くわけにはいかないんだから~(笑)。

これまでウェストミンスターの箱を手放そうかと何度も思ったが、やっぱり最後は「執念」がモノをいった
。それにしてもグッドマンさまさまだし、その素晴らしさを教えてもらった仲間にも感謝~。

最後に、つい先日、刑務所主催の木工製品の販売会があり、手ごろなオーディオラックがあったので購入した。服役者の手になるもので、更生の一助にでもなればと年に1回の開催にはいつも出掛けている。な~に、実は安価というのが魅力なのだが(笑)。

          

手前の木製ラックがそれで、名称は「カラマツ伸縮式ワゴン」(キャスター付き)となっていて、おかげでアンプ類が綺麗に収まって見場がチョッピリよくなった。
 


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