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「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

やっと売れました!

2014年07月24日 | オーディオ談義

「身辺整理」と言うと大げさだが、もはや使う見込みのなくなったオーディオ機器を1か月ほど前からオーディオ仲間に頼んでネットオークションに出品してもらっている。

トランス、真空管などの小物が中心だが中には例外的な存在があって、それはワディアのCDトランスポート「270」(以下、「270」)。

   

9年半ほど愛用した製品だが、残念なことにこの3月に故障したので東京のオーディオショップに修繕に出し、その代替機器として送ってきたのが定評のある「dCS」の製品。

このdCSと、修理が完了した「270」を聴き比べてみると、それぞれ一長一短でどちらとも軍配を上げ難いが、ひとつ屋根の下に2台も要らないし、第一そういう身分ではない(笑)。そこで、泣く泣く「270」の方をオークションに出すことにして、手続きいっさいをNさん(大分市)にお願いした。

すると、次のとおり自分ではこうもうまく書けないと思えるほどの見事な解説文を作っていただいた。

☆  超ハイエンドCDトランスポートのWADIA 270です。 

☆  本品は、購入後9年半経過のため、長期安定使用を期待してメーカー(購入先経由→株式会社ノア)に全般的なメンテンナンスをお願いして不具合になりそうな部品を交換済(完了日:2014年4月1日)です。詳細は写真3のメンテナンス報告書を参照願います。
 
☆  機器の仕様は下記の通りです。
 
高精度1ppmTCXOクロック装備。また、27ixとのクロックリンク接続も可能とし、驚異的なCDドライブ能力を発揮します。VRDSメカCMK3.2搭載。16>24bitリゾルーション拡張機能。
 
●CD安定性:VRDS CMK-3.2 
●CDピックアップ:3ビーム対象レンズ駆動、875nm波長 
ピックアップ駆動方式:リニアモーター駆動
デジタル出力:STBNC同軸,AES/EBU
クロックリンク入力:ST
電源/消費電力:AC100120220240V 50/60Hz25W
寸法/重量:432W184H420Dmm)/24kg
価格¥1,380,000
 
 
☆付属品:本出品の付属品は、リモコン、スパイク コースター各4個、STオプチカルケーブル1本、取扱説明書、となります。 
WAIAの輸入代理店は、2013415日より、株式会社ノアに移管しています。 

以上、中古品ですが、前記の通りメーカーにて全面的なメンテナンス済です。現状渡しのノークレーム・ノリターンで
お願いします。

問題はスタート価格の設定だったが、東京のオーディオショップの下取り価格を考慮して「35万円」で出発することにした。

ところが3クール(1クール=6日間)経過しても入札者が1名もなし(笑)。これには参った!

あれだけ愛用し、今でも愛着があるのに何だかいつまでも衆人環視の前で晒し者になっているような気がして、つい可哀想になってしまった。

そこでNさんと相談して一気に値下げに踏み切ることにした。「35万円」 → 「28万円」へ。

すると途端に入札者が1名出現。ああ、良かった。もういくらでも構わない、とにかく引き取り先が見つかっただけで十分という気持ちだった。

そしていよいよ落札日の7月19日(土)の21:50の最終局面へ。結果はなるようにしかならないのでこの日もいつものように早めに就寝。

翌20日(日)の早朝、Nさんからのご一報にエーッと驚いてしまった。終了間際になって10件もの激しい競り合いがあったそうで、最終的には入札件数が32件、価格は何と「329千円」もの高値を呼んだ!

「270」は見向きもされない不人気商品だと思っていたが実はまだ捨てたものでもなかったようだ。
それにしても初めの設定価格「35万円」に対してそれほど変わらない落札価格になったのが不思議?とかくに入札者心理は難しい。

もちろん7万円もの値下げによって心理的に「非常に安くなった」という感覚が入札者の背中を後押しをしたのだろうが、それに加えて競り合いの中で「負けたくない」と、つい熱くなってしまう心理も無視できないようだ。

つまり、オークションの落札価格の構成とは「性能に見合った価格+競争心理価格」。

この上乗せ部分の「競争心理価格」を利用するには入札してもらうしかないので、やはり低めの価格設定がオーソドックスのようだ。

そこで、自分でもこれまで400件ほど落札してきた経験を踏まえてこれからの出品オークションには次のような作戦を考えてみた。

一般的に顔が見えない相手、それも商品の保証も定かではない取引なのだから市販品の相場よりはずっと低くて当たり前のオークション価格だが、はじめのうちはかなり高めの価格設定をしておく。入札予備軍に対して「出品者はかなり強欲なタイプ」というイメージを自然と植えつけておくわけだ。

そして、2~3クールほど回してから価格を一気に値下げすると入札予備軍に与える意外性のインパクトがことのほか大きく、一気に入札してみようという気になるはず。よし、これからはこの作戦でいこう!

昨日(23日)の午後、Nさんのご自宅にお伺いして荷造りを手伝いながら得々とこの考えを述べたところ「いえ、いえ、入札者は皆さん海千山千でそんなに甘くはないですよ~。」

そうかもねえ(笑)。


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