goo blog サービス終了のお知らせ 

「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

オーディオ談義~「SPユニット片チャンネル4本の威力」

2010年03月29日 | オーディオ談義

「ジャジャ~ン、ついに来ました!」。待望の片チャンネル4本のSPユニットを納めるボックス。

当初26日に持ってくる予定が、一旦は28日〔日)と変更され、二転三転しながらもようやく27日(土)の17時ごろに到着。どうやらボックス専門の業者ではないため、工程時間の検討がつかなかったみたい。

自宅前でクルマから引き出すのを手伝ったが一見して想像以上に大きくて重たいのでビックリ。早速ユニットの取り付けにかかりおよそ1時間ほどで完了。

         

強力な低域のエネルギーを念頭においてそれなりの対策を。後面開放型は側面の2枚の板が共振しやすいのが弱点とされているので”さん”でガッチリと補強をしてもらった〔左の写真)。〔興味のある方は画像クリックで拡大できます)

真ん中の写真が取り付け終了後のもので、4本のユニットの開口部をそれぞれRをきっているのが特徴。右の写真2枚はシステムの一部として設置しているところ。

しかし、ポンと置いただけでは「満足できる音」が出ないのがオーディオの厳しさ。

これから、じっくりと時間をかけてウェストミンスターに取り付けた「アキシオム80」(SPユニット)のコーン紙の振動位置〔位相)の調整、インシュレーターの種別、吸音材の使用あるいはボックスに上からダンプ(重しをかける)したほうがいいかどうかなどのいろんな課題が残されている。

とりあえず、まずは待望の音出し。一体どういう音になるんだろうか。オーディオ歴40年近くになるが、こういうときはいつも固唾を呑んで待つという感じ。オーディオ冥利に尽きると言っていいほど一番楽しい瞬間。

とりわけ今回はオーディオ人生の一つの区切りといっても過言ではないほど期待が大きかったシステム変更なのでひとしお。

最初の試聴盤はベートーヴェンの後期弦楽四重奏曲12番〔作品127)で、演奏はウィーン・アルバン・ベルク四重奏団。

弦楽合奏の最初の一音が出たときに「ウ~ン・・・」。自画自賛は”はしたない”ので止めておこう。

次の試聴盤はヴェンゲーロフが弾くブルッフの「ヴァイオリン協奏曲」。「まるでハイフェッツが現代に蘇って弾いてるみたい」とオーディオ仲間のA永さんが述懐されたことがあったが、オーケストラのスケールが一段と大きくなっている。

しかし、このままではやや低音が出すぎるようでアッテネーターを挿入して低域だけ音量を絞ることにした。

時間を忘れて、ジャズからポピュラー、歌謡曲まで次から次にCDをかけまくる。「夕ご飯ですよ~」「え~い、しばらく、ほっといてくれ~」。

低域にこれほどの情報量が詰まっていたのかというのが正直な感想だが、ドスンと響くたびに室内でビリツキ音が発生するのが困るところで箇所を探して特定するのがたいへん。本格的な重低音の思わぬ副産物。

さらに、ボーカル〔人の声)なんかはちょっと膨らみすぎるようでオーケストラのときよりも随分と低域のボリュームを絞ったほうがいいと感じた。

一晩寝て情報を整理し、翌日(28日)はスッキリしたアタマで朝から調整に掛かりっきり。対策のポイントはちょっと低域が”モッコリ”していてもう少し歯切れが欲しいところ。

まず、スピーカーの下に敷くインシュレーターの見直し。小さな木片ブロックからメタルに変更して響きを抑えることにした。次に、以前作っておいた吸音材〔羽毛)8枚を総動員して裏に取り付け、その上からさらに綿毛布をかけた。

これで低域が随分と聴きやすくなって、アキシオム80との一体感が増してきた。当面の対策はひとまず完了。

29日〔月)の午後は福岡からお客さんが二人みえる予定で、途中からA永さんが合流される見込みだが、皆さん、どういうご感想を洩らされるだろうか。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする