「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

独り言~WBCの後遺症~

2009年04月05日 | 独り言

ホットニュースだが何とあの精密機械のようなイチローが出血性胃潰瘍のため開幕から8試合ほど休場するという。大リーグに来てたしかまる8年になるがこういう長期間の欠場は初めてのはず。

胃潰瘍とくればその原因が「ストレス」と考えるのが一般的。となればその遠因はWBCにあることは明白。決勝で勝負を決める快打を放ったものの、そこに至るまでの経過が良くなかった。

絶不振を極め、限界説までささやかれていたがひときわ高いプライドの持ち主のイチローが傍からうかがい知れないほど内心にスゴイ葛藤を覚えていたことは想像に難くない。

本当に気の毒である。野球選手にとってWBCの出場はボランティアみたいなものなので早く良くなって欲しいと日本のプロ野球ファンなら誰もが思うことだろう。

それにしても、4月3日に開幕した日本のプロ野球ではWBC出場選手たちの不調が目立つようだ。楽天の岩隈は1勝を上げたものの、不調を訴えて90球前後で早々と降板。日本ハムのダルビッシュも昨年カモにしていた楽天戦で初回に打ち込まれて3点を計上して敗戦投手。

日頃パリーグの試合は縁がないのだが、WBCのおかげでパの選手を覚えてしまい、最近導入した「ひかりTV」GAORAチャンネルで「日本ハム×楽天」のナイター中継をしっかり見てしまった。ダルヴィッシュと岩隈といった一流投手の投げ合いを見逃す手はない。

とにかく日本中が注視し熱狂し応援していたWBCの出場選手たちだが、日の丸を背負ってのプレーに相当のプレッシャーがかかっていたのだろうし、あるいは劇的な勝利による「燃え尽き症候群」なのかもしれない。

これまで、プロ野球選手は1年を6ヶ月(4月~10月)で過ごすいい商売だと思っていたが、こういう実例に接するとシーズンオフの残りの6ヶ月をいかに有効に過ごすかが実は次のシーズンへの重要なステップに繋がっていたといっても過言ではなさそう。

プロ野球選手の精神面を含めたデリケートな体調管理と調整の難しさを改めて思い知らされるし、大リーガーの主力選手たちがシーズンへの対応を基本において相次いでWBCへの出場辞退をした気持ちもよく分かるような気がする。

今回のイチローの休場は全米メディアのトップ(スポーツ)ニュースとして報じられたそうだが、今後のWBC開催においても微妙な影を落とすことは必至の情勢。

つまり次回のWBCに対して大リーグの球団側が大切な商品である看板選手たちの出場をより厳しく制限してくる事態も当然予想され、球団と選手との「契約書」にも「WBCへの不出場」が謳われる可能性があるし、あるいは開催時期の問題が再度浮上し現在のような3月開催からシーズン終了後の11月開催説へと再燃するきっかけになるかもしれない。

今後のWBCの前途は波高しである。


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