「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

オーディオ談義~「スクラップ&ビルド」~

2009年04月22日 | オーディオ談義

先日のブログ「iTunesがひどいことに」の中で「iTunes」の「ミュージック・ライブラリ」に半年以上かけて1500曲ほどの曲目を溜め込んでいたところ、(パソコンの)「iTunes」を開いた途端に一方的にデータを破壊されたうえに題名(たとえば交響曲の第一楽章と第二楽章とかの区分)がそれぞれにバラバラになって飛び散ってしまったことを紹介した。

その後、しばらくたってやっと気を取り直して毎日コツコツと一曲ごとにジャンル分けから始めてアルバム名とアーチスト名の記載などの修復作業に取り組んでいるが、やはり大変根気の要る作業である。

とにかく、順番ごとにあちこち捜し出すのが大変で
ブログに記事を登載する暇がなかなか見つけ出せないほどの遅々とした進行具合。

しかし、改めてこうした編集作業に取り組んでみると全然聴く気にならないような余分な曲目まで「iTunes」に取り込んでいて、これまで結構無駄な取り組みをしてきたことが分かったのでそういうものはアッサリと抹消しているが、丁度全体を見直すいい機会になったことも否めない。

「スクラップ&ビルド」という言葉があるが、都市再生事業なんかもそうだが物事は一旦徹底的に破壊することから始めて新たな出発をすることも場合によっては「必要かな」という気にもなる。

いつのことだったかあるオーディオ雑誌に掲載されていた記事だが、あの未曾有の阪神大震災でオーディオ装置を徹底的に破壊された関西の愛好家が、文字どおりゼロから出発してその挙句ウェスタンのアンプとスピーカーを手に入れてその音質に大満足して「破壊されてかえって良かった」なんて結果オーライの都合のいい(?)コメントを読んだことがあるのを憶い出した。

人間という動物は基本的に保守的な体質を持っておりやはり何かのきっかけや後押しがないと徹底的な破壊はそうそう簡単にできるものではない。

このエピソードは
「禍福はあざなえる縄の如し」につながるように思う。「この世の幸不幸は、よりあわせた縄のように、常に入れかわりながら変転する」(広辞苑)については人生経験の豊富な方にはキット思い当たることが大いにあるに違いない。

自分のオーディオ装置の場合でも徹底的に総入れ替えするにしても、”あれ”と”これ”だけはせめて残したいという代物があるがそういう気持ちが大きな発展を阻害するんだろう。

たとえば手持ちの10年以上使用しているワディアのDAコンバーター(27ixVer3.0)やCDトランスポート「ワディア270」なんかのデジタル機器は日進月歩の時代なので、今ではこれ以上の音質を持つ機器が安くて発売されているにもかかわらず、昔大枚のお金をつぎ込んだというそれだけの”しがらみ”で後生大事に取り扱っているのは「笑止千万」ということかもしれない。

さて、話は「iTunes」に戻って今となってはいっそのこと手持ちのCDから取り込んだ曲目は(有料の配信音楽から取り込んだ曲目を除いて)すべて抹消してみようかという気になっているところ。

作業が面倒くさくなってきたこともあるが、もうひとつの一因としてオーディオ仲間のM崎さんから耳寄りなニュースをもらったことにもよる。


これまたいつぞやのブログの話だが「CDから取り込んだ曲目」と「配信音楽から取り込んだ曲目」の同一曲目を「iPod」で比較試聴したところ明らかに配信音楽のほうが音質が優ることを登載したことがあるがその主な原因の一つとして、CDをパソコンに取り込むときに音質の劣化が起こると(推測だが)紹介したことがある。

そういう状況を踏まえたうえでのM崎さんのご指摘になるのだが我が家のパソコンはノート型ではなくデスクトップ型のため「CDの取り入れ口が縦型になっている」のがネックになっているとのこと。

やはりCD再生のような高速回転を要するものは水平で回転させてやるのが精度として正確無比であり、縦型の回転では重力の問題もあって不自然なのはいうまでもないところ。そもそもこの部分に音質劣化の原因があるのかも。

そこで、その対策としてパソコンのUSBに接続できる(水平型の)CDプレーヤーを別途購入して再生音楽をパソコンに取り込み、そのファイルを「iTunes」に取り込むことが考えられる。一旦コツさえ覚えれば簡単な作業になりそう。

目下、参考書を片手に勉強中だがこれが可能になれば「iTunes」に保管しているCD経由の曲目をすべて抹消して新たな取り込み作業が必要となる。これも結構時間がかかりそうだが音質がよくなるのであればやらざるを得ない。

結局、今回のデータ破壊が思わぬ方向に行きつつあるが「吉と出るか凶と出るか」くれぐれも「禍福は・・・・」のようになってくれるといいのだが、ヤレヤレ・・・。


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