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「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

オーディオ談義~富士通テン「エクリプス」スピーカーほか~

2009年03月24日 | オーディオ談義

☆ 富士通テンのスピーカー「エクリプスTD712zMK2」

現在のオーディオ装置にさしたる不満はないが、そういう気持ちとは裏腹に脳の方が常に「新しい刺激」
を欲しがるというのは一体どういうわけだろうか。

そのうちでも音質に多大の影響を与えるスピーカー(SP)の選択は「オーディオの命」と言ってもいいほどの大切なポイント。

したがって新しいSPの出現に常にアンテナを張りめぐらしているが、魅力的な音を出すSPほどお値段の方も比例して上がってくるので、いい情報を取得してもそんなにたびたび買い換えるというわけにはいかない。

いい例が以前のブログでも触れたように昨年発表された「エヴァヌイ・シグネイチャー」は近年では稀に見る画期的なユニットとスタイルで随分音が良さそうだが1本で210万円、当然ステレオで聴くとなると2本で420万円という価格は貧乏性の自分にはまったく現実性がない。

しかし、この不景気の世の中にいくらオーディオ愛好家が、いい音質のためには「お金」に糸目を付けない傾向にあるとはいえ、歴史も実績もないスピーカーに最初から420万円もの大金を投入しようという人が果たしているのだろうかとメーカーの強気な価格設定には少々疑問を覚える。開発費に相当かかったのだろうが・・・。

そういう意味では未だ聴いたこともないのにお値段が手ごろで、以前から興味を持っているのが富士通テン(株)の
「エクリプス」シリーズ。

従来のSPとは異なり、音が伝わる空気の動きを正確に再現する「タイムドメイン理論」に基づき創られたこのSPは
「卵形ラウンドフォルム」のまったくユニークなスタイルで聴き疲れのしない自然な音で知られ2001年の発売以来コツコツと改良を積み重ねてきている。

理論的に内部定在波や前面バッフルの角で発生する回折効果を抑制するための工夫は大いにうなづけるところで
”さぞや”
と思わせるものがある。

しかも繰り返すようだが価格が手ごろなのが何よりもいい。今年の2月下旬に発表された同シリーズの最高機種「TD712zMK2」は2本で約70万円。

「エクリプスTD712zMK2」(2009年2月発売)    

主な仕様は次のとおり。

外形寸法        W347×H989×D431(mm)
質量(1本)       25.0kg
ユニット         12cmフルレンジ
再生周波数帯域    35Hz~26kz
能率           84dB
許容入力        最大70W
インピーダンス     6Ω
角度調整        0度~12度

この数値で推察する限り能率がやや低いので気持ちよく聴くためには高出力のトランジスター・アンプが必要で低出力の真空管アンプでは限界がありそう。また、再生周波数の低域限界値が35Hzというのはまあまあだが欲を言えばもっと低い帯域の方へ伸びが欲しい。

こういう小型のSPについて一般的に言えるのは中高域はきれいな音がするというのは紛れもない事実でその辺は聴かなくてもおよそ想像がつく。

大切なのは「低域の量感と質感の両立」
だと思う。この点がやや不安を覚えるところで購入して「失敗った」と思うのはほとんどがこのケース。大半のオーディオ愛好家が「血(お金)と汗と涙」を流しているのもこの辺にあるのは周知のこと。

したがって、これまで大型SPを使ってきた人は物足りなさを感じるやもしれず、そういう場合はそもそも発想を替えてはじめから低域部の再生をあきらめて中高域用専門ユニットとして使う方法もある。

自分の場合も試しに中高域専用ユニットとして使っている「アキシオム80」の代りにこの「エクリプス」を導入して試聴してみたい気もするが、音質が低域部分とうまくつながってくれるかが問題。当然コンデンサーで低域信号を300Hzあたりでカットしてやらねばならないが、自分の駄耳で果たして判断出来るかどうかも課題のひとつ。
 

☆ 内田康彦のミステリ「浅見光彦シリーズ」

先日のブログで今年の1月中旬から3月初旬までおよそ2日に1冊のペースで「浅見光彦」シリーズを27冊読破したことを紹介したが、それ以降も相変わらず暇さえあればコツコツと図書館から借りてきては読み耽っている。

ほとんど、どの本でも事件の発生から解決まで同じパターンなのに著者もいろいろと導入部などに趣向を凝らしてマンネリに陥らないように工夫しているのに感心する。

そうはいっても、結局作風そのものは同じなので「過去に読んだ本のあらすじを言ってみろ」といわれても、とても無理でほとんど記憶に残っておらず題名から連想する個別の内容については全く思い出せない。

したがって、本を借りるときにこの題名の本は果たして読んだかどうか非常に迷うのが常で、このため既に読んだ本をきちんと把握しておく必要に迫られている。

というわけで、前回の27冊に続いて追加して読破した本を整理しておくと次の13冊になる。

高千穂伝説殺人事件  城崎殺人事件  鐘  朝日殺人事件  華の下にて

姫島殺人事件  崇徳伝説殺人事件  貴賓室の怪人「飛鳥」編  鯨の啼く海

上海迷宮  風の盆幻想  「横山大観」殺人事件  金沢殺人事件

以上、これまで読了したのは全部で40冊になるが、著者の作品は130冊ほどあるようなのでこれでもまだ1/3程度しかならない。しかし、あと10冊ほどで図書館の棚に並んでいるストックはどうやら読み尽くすペースなので4月中には「浅見光彦シリーズ」読破もどうやら終焉に向かいそうだ。

そして5月頃からはいよいよ釣りの再開となる。今年の1月3日の釣行で竿を持つ利き手の右手首を痛めてしまい長期間のブランクが出来ているが、もっと暖かくなると良くなると期待しているのだが・・・。


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