中央フォーカス台湾2024/07/10 18:32
2年かけて建造された台湾原住民(先住民)族タオ族に伝わる木造船「チヌリクラン」=イラヌミルク社区発展協会提供
台湾原住民(先住民)族タオ族が多く暮らす東部・台東県蘭嶼のイラヌミルク(東清)集落で10日から3日間かけて新たに建造された伝統的な木造船「チヌリクラン」の伝統的な進水の儀式が行われる。
同集落で新造のチヌリクランが進水するのは約10年ぶり。10人乗りで、建造には2年の歳月を費やした。10日には蘭嶼郷公所(役場)がイベントを開き、11日にはブタをささげる儀式や伝統的な歌で来賓を歓迎して祝福をする。12日には伝統的な舞踊などの後、チヌリクランを進水させる。
地域の発展を促進するイラヌミルク社区発展協会は、儀式の最中には多くの観光客が集まるとしながらも、チヌリクランの進水は伝統文化で一般的なデモンストレーションとは違うとし、儀式の進行を妨げないよう呼びかけている。
(盧太城/編集:齊藤啓介)