日本語の教科書の生教材に何かいいものはないかと,読み荒らしていたら,面白い対談を見つけました。(文型がほとんどなかったので,教材としては使えないけれど…)
少し前のものですが,岩波書店『図書』第771号(2013年5月)の記事です。
「喋り方にキャラクターがついてくる」抜粋
清水 たとえばキムタク語というのがあるんです,「ホントっすか」という。
金水 ああ,ありますね。
清水 あの「ホントっすか」は,彼も四〇歳を過ぎているんだから「本当ですか」という日本語をつかうべきですけれども,アイドルだからまだ若いという要素も残しておきたいんですよ。だから,二十代のときは「マジっすか」だったけれども,最近彼は「ホントっすか」と言うんです。若い四十代の役を,上手に言語でつくっているんですよ。
金水 なるほどね。
清水 年相応に「本当ですか」と言ったら,そろそろ重役の役とか回ってきちゃう。でもそれは自分の持ち味と違う。で,「ホントっすか」。ガキではないんだけれど若くてとっつきやすい面もあるよという,三分の一ぐらいホスト?みたいなキムタク語ができているんです。
面白い。この年相応の言葉遣いというのが,結構難しい。そうするべきだとはわかってはいるんだけれども,自分の持ち味と違う,というか,まだ,若い部分を残しておきたいというか…。そういえば,日曜日の某局の一コーナー「まじ☆すか」も好きなんですが,担当のタレントも結構いい歳になってきましたね^^いつまでできるかな。