日本語おもしろ発見

日々の生活から

後日談

2023-03-03 16:10:41 | 日記
母が先日のブログの記事を読み、また人のことをネタに使ってと、うらめしそうに私を見ながらこう言います。

母「『ツンドラ』は気候やんな。あ、そうか、永久凍土か、そこから、来た言葉か。あ、でも永久凍土は溶けへんからおかしいな」

自己完結している母が面白いです。
せっかくなので、手元にある辞書を引いてみました。もうすでに立項されていますね。

北原保雄編(2021)『明鏡国語辞典 第三版』大修館書店
「つん-でれ」
[名] 〔新〕普段はつんつんと取り澄ましているのに、何かのきっかけででれでれと親しげな態度をとること。また、そのような人。「ツンレデキャラ」 

見坊豪紀・市川孝・飛田良文・山崎誠・飯間浩明・塩田雄大編(2021)『三省堂国語辞典 第八版』三省堂
「つん でれ」[ツンデレ]⦅名・ダナ⦆
〔俗〕ふだんはつんつんしているのに、二人きりになるとでれでれする性格。〔二〇〇五年ごろから広まったことば。もとは女性に言った〕

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ツンドラ、ツンドレ…

2023-02-26 20:28:40 | 日記
3年ぶりに実家に帰っています。久しぶりに母や妹たち、大きくなった姪っこ、甥っこに会って大盛り上がりです。

4月から一人暮らしを始め、保育士として働く⚪ちゃんに皆いろいろ聞きます。出会いの場はあるのかというベタな問いに⚪ちゃんは答えます。

「消防士さんと出会う機会が多いらしい」

母がアドバイスします。

「⚪ちゃん、いきなりベタベタしたらあかんで。『ツンドラ』やで」

母上、それは気候です。続けて翌日、大好きな中国ドラマの話を楽しそうに教えてくれます。

「この『ツンドレ王子』が格好えんや」

楽しそうなので、「ツンデレ」が言えなくてもいいか…。


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定刻より約39分ほど遅れて・・・

2021-09-21 14:46:21 | 日記
夏休みも終わりです。間もなく秋学期が始まります。

先日、オープンキャンパスで模擬授業をするために岐阜まで行ってきました。
あと少しで岐阜というところで電車が止まってしまいました。運転再開にどれぐらいかかるのかわからなかったので、ドキドキしましたが、早めに出ていたので車内で待つことにしました。

ついに運転が再開されました。

「定刻より約・・」

と来たので、結局どれぐらい遅れたのかなあと思って聞いていると、

「約39分ほど・・・」

こ、細かい。そこは、約40分でいいのではないか、分まで言うのなら、「約」も「ほど」も要らないのではないかと思いながら、大学に向かいました。
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数%(すうぱーせんと)が・・・

2021-05-03 16:07:45 | 日記
GWですが、どこにも出かけず、家にこもってお仕事中。

テレビをつけていると、数字の話題が出てきました。

「日本では、まだ『数%(すうぱーせんと)』しか・・・」

私の耳には、

「スーパー銭湯(せんとう)」

と聞こえました。ちょっと疲れ気味・・・?
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注文は正確に…

2021-03-17 09:53:29 | 日記
約三カ月ぶりに近所のブルワリーの営業が再開しました。クラフトビールを飲むのが週末の密かな楽しみです。

メニューはクラフトビールが4種類(ABCD)で、サイズは大と小があります。
私は注文します。

「CとAの小」

出てきたのは、Cの大とAの小・・・
しまった・・・。私はどちらも小のつもりでした。

私:(C+A)小

マスター:C大+A小

注文は正確にしなければ・・・。
と、これが初めてのオーダーなら、私の注文の仕方でも大丈夫だったのかもしれないのですが、実は、これ3回目で、それまで、Aの大、Bの大をいただいていたのです。それに続いての注文だったので、C大+A小となったのは、むしろ自然かも。

以後、気を付けます。
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「宝剣」のような眉

2021-03-11 10:48:11 | 日記
春休みの仕事の一つ、教員採用試験対策講座を終えました。
古文の授業は久々です。よく考えたら、高校で教えていたとき以来かも。
ちょっと腕が鈍ったかもしれません。

最近は、中国のドラマをよく見ています。ファンタジーも時代劇もとても面白いです。
先日、某ドラマを見ていたら、愛する男性の端正な顔立ちにうっとりした女性が次のように言います。

「『宝剣』のような眉・・・」

「眉」を例えるのに「宝剣」はとても面白い表現だと思いました。
ちょっと気になったので、BCCWJというコーパスを検索して、「眉」の前にどのような語が来るかを調べてみました。

快活そうな眉
端正な眉×2
直線的な眉
おこちゃまな眉
細い慎ましやかな眉
柔らかな眉
シャープな眉
一本の線のような眉
両端が釣り上がったような眉
端麗な眉
キレイな眉

何かに例えた表現がないなあと思ってみていると、ありました。

「尻尾」のような眉

おお、面白い表現と思って、出典を見てみると、ロバート・ジョーダン著・斉藤伯好訳の『竜王伝説』でした。
おそらく直訳していると思われます。眉を何に例えるかを考えてみるのも楽しいです。あとで別のコーパスでも調べてみようっと。

さて、仕事に戻らなければ・・・
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助詞を省略すると通じません

2021-03-03 11:10:22 | 日記
私が年を取るのと同様に家電も次々に不具合が生じ、新しいものに徐々に取り替えています。
照明器具は音声認識をしてくれるものを選びました。リモコンを使わなくても、電気をつけたり、消したりしてくれます。便利♪

ただし、この照明器具、丁寧に話さないと通じないのです。
もっと気軽にお願いしたいのですが、決められた言葉にしか反応しません。
普段、「明かり」とは言わないので、「電気」という名詞に置き換えたら、当然、通じませんし、助詞を一つ抜いても通じません。

「あかりをつけて」

を一音一音丁寧に発音しないと反応してくれないのです。

「電気つけて~」×
「あかりつけて~」」×
「あかり『を』つけて」〇

ちょっと他人行儀です。
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母の語彙体系

2021-02-17 13:45:48 | 日記
先日、姫路に帰っていたときのことです。母がパソコンで食品や日用品の注文をしています。
母は去年、念願のスマホに変えたのですが、LINEやメール、電話、簡単な検索等もマスターしました。

えらいなあと思って、その旨を伝えると、

「いやいや、まだ『キントレ』は使えへんからな」

と言います。何のことかわからなかったので、尋ねると、

「ほら、『パソコン』と『スマホ』の間の・・・」

どうやら、大きさで括っているようなので、「タブレット」のことかと思い、

「タブレット?」
「ちゃう。キン・・、キント・、キントレ・・・」

ああ、昔あげた「i-pad」のことかと思い、聞くと、

「そんな名前ちゃう」

と言います。一体、何が言いたいのかよくわかりません。最近、また「筋トレ」に励んでいるので、それしか言葉が出てこないようです。

「ほら、昔、〇〇にあげた小さい画面の・・・」

あああ、「Kindle(キンドル)」ね。「キンドル」と「キントレ」。最初の2モーラである「キン」は合っていて、次は有声音「d」か無声音「t」かの違いで、最後は母音「u」か「e」の違いですが、全く気づきませんでした。鈍くてごめんなさい。

それにしても「パソコン」と「スマホ」の間になぜ「キンドル」が入る?
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「ひらけ(開け)」と言えば・・・?

2021-02-13 16:55:51 | 日記
先日、急用で姫路に帰りました。
久しぶりにする母との会話。
とても楽しかったです。

母はここ数日、お腹の調子が悪く、下痢が止まらないときがあったようなのですが、それを「ひらけチューリップ」と表現します。

「ひらけチューリップ」って・・・

母の独特の表現なんですが、思い出すたびに心配すると同時に笑ってしまいます。

みなさんは「ひらけ」といえば、後に何が続くのでしょう。私は、まず、「ひらけ、ポンキッキ」で、次に「ひらけゴマ」です。気になったので、「ひらけチューリップ」を調べると、出てきました。間寛平の歌うパチンコの歌でした。なるほど、これも聞いたことがあります。

ひらけ ひらけ ぱっと ひらけ チューリップ

確かに・・・。でも、私は、もうこの歌を聞いても、母のお腹のことしか思い浮かばないでしょう。
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戻ってどうする?

2021-02-01 11:06:21 | 日記
今日から2月です。
後期の講義がやっと終わりました。
3つの大学で講義を担当したため、遠隔(オンデマンド、リアル双方向)授業、対面授業、ハイブリット(リアル双方向+対面)授業、あらゆるパターンがありました。
本当に疲れました…。

さて、毎週、送られてくるブログのアクセス数のハイライトを見るともなく見ていると・・・
ある日のアクセス数が異常に多いのです。どうやら、クイズ番組か何かの問題の答えを検索したらヒットしたようなのですが、大変驚きました。たくさんの人が訪問するなら、より正確な情報を伝えなければと身が引き締まる思いです。

ようやく、一息つける時間ができたので、ブログも再開できます。

先日、うちの人と話をしていました。私たちもいい年になって、そろそろ引退も視野に入ってきました。
論語にある一節を思い出します。

「もうええ年やなあ。なんやったっけ。『不惑(惑わず)』やったっけ?」
「ええっと、たしか『立つ』ちゃう?」

違います。「『知命(天命を知る)』です。戻ってどうする?!

最近は、『精選版日本国語大辞典』が「コトバンク」で引けます。すごい時代です。

(「論語‐為政」の「子曰、吾十有五而志二于学一、三十而立、四十而不レ惑、五十而知二天命一」から) 五〇歳にしてはじめて自らの人生についての天命、宿命を知るの意。〔文明本節用集(室町中)〕(出典 精選版 日本国語大辞典

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