日本語おもしろ発見

日々の生活から

私,負けましたわ?

2020-01-30 15:44:30 | 日記


昨年,食事会に行ったときの話です。
日本酒を飲みながら,おいしい食事を楽しんでいました。
注文した料理が出てきたのですが,上に赤い粒が乗っています。(写真参照)
それを見た,ある先生が,

「この赤いのは何でしょう」

私ともう一人の方が同時に言いました。

私「胡椒(こしょう)です」
もう一人の方「ピンクペッパーです」

おおお,なるほど。その方は栄養士か何か,食の専門の方でした。
私が言った「胡椒」は上位語で,「ピンクペッパー」は下位語というだけの話なんだけど,なぜか,ちょっと負けた気分になりました。わはは
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地道な調査を…

2020-01-28 11:27:23 | 印象に残った言葉
2020年1月24日付けの『朝日新聞』夕刊に,クリント・イーストウッド監督が語った,監督最新作「リチャード・ジュエル」に込めた思いや,若者へのメッセージなどが紹介されていました。

今の時代を描こうとしたのかと聞くと、イーストウッドは「そう考えて作ったわけではないよ」と言いつつ、「でも今の時代にも起こりうる。メディアは競争しすぎだ。引き金を引こうとするばかりで、やるべき徹底調査をしない。(映画には今と)少しパラレルな部分があるね」。


この言葉は,古今東西を問わず,業種に関わらず,言えることではないかと思い,印象に残ったので書き留めることにしました。研究も地道な調査が大切です。一つ一つ,コツコツと積み上げていこうと思います。
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最高の回文

2020-01-24 15:45:00 | 日記
ようやく,少し落ち着いてきました。1月14日の『朝日新聞』朝刊の「折々のことば」で紹介されていた回文が本当に素晴らしくて,感動しました。最後の「家内はいます」が何とも味があっていいです。

住まいは田舎がいい、森と日溜(ひだ)まりでひと寝入り、飛ぶ鳥、稲と日照り、まだ独りもいいが、家内はいます

森博嗣(ひろし)

鷲田さんのことば
 短編小説集『虚空の逆マトリクス』に出てくる回文。昨今の私たちの気分を浮き立たせてまことにお見事。押韻や駄洒落(だじゃれ)から語呂合わせ、逆さ読み、早口言葉、尻取りまで、言葉で遊べるのは言葉がそもそも何かを別次元にずらすものだから。遊びとしても愉(たの)しいが、ときに時代の「あたりまえ」を激しく揺さぶる遊びともなりうる。(鷲田清一)


「日本語学概論」で,音韻の単位(拍・モーラ)の話をするときに,回文を扱うのですが,毎年,すぐにオリジナルの回文を言える学生が必ず何人かいます。私の世代だと,「私,負けましたわ」とか「肉の多い大乃国」とかが出てくるのだけれど,終助詞の「わ」にしろ,力士の「大乃国」にしろ,時代を反映していて面白い~。
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