「よかったね」で数時間説教？！

昨日，某番組を見ていたら，某美人演歌歌手がこんな話をしていました。

当時，付き合っていた彼氏に，自慢の手料理を振る舞ったら，「おいしい，おいしい」と言って喜んで食べてくれたので，とてもうれしく，

「よかったね～」

と言ったところ，相手が激怒して，その後，数時間も説教されたというのです。説教された内容はわかりませんが，相手の主張は，

「『よかったね～』ではなく，『よかった～』だろ！！！」

ということなので，おそらく・・・

日本語の終助詞の使い方は，結構難しいのです。日本語教育において，割とおろそかにされる終助詞なのですが，説明するのも，使いこなすのも結構難しい。ニュアンスに過ぎない部分もあるので，お互いの感覚に少しでもずれが生じると，某演歌歌手のようなことも起こります。

終助詞「ね」は，肯定文で使われた時，話し手も聞き手も知っていることを確認するときに使います。

　友達A：「映画，面白かったね」

　友達B：「うん。見に来てよかったね」

某演歌歌手の彼氏が怒った理由は，想像するに，手料理を食べてもらって，よかったのは，お前（演歌歌手）であって，俺（彼氏）ではないということなのでしょう。なんで，俺がよかったと思っていることをお前が知っているんだ，そもそも俺はよかったと思っているのかどうかもわからないだろう，ということかと思います。

参考文献

ふくろう出版『豊富な例文で学ぶ新中級日本語』「第２課　いろいろな終助詞」

言い間違い三連発～

母が電話でいろいろと話してくれました。私の具合があまりよくないので，励まそうとしてくれているのでしょうか。

面白い小ネタが続いて，少し元気が出ました。

最近，一人鍋に凝っているらしく，蟹味のだしを買ったようです。

①「チューブになっとうからな。今度，会うたときに（オータトキニと発音），３つあげるわ」

チューブを３本？それはおかしい。おそらくキューブと言いたいのでしょう。

やはり，濃い味よりも，あっさりした水炊きが一番好きならしく，

②「水炊きはやっぱりポプラーやからな」

え？木の名前？単に発音が難しかった？「ポピュラー」です。

私の先輩の話になり，

③「あの山本先輩のように・・・」

お，おしい。「山」ではなく，「松」！。でもなんとなく，近い・・。

ああ，母の言い間違い三連発＾＾

 

二刀流とは？＾＾

母が診察のため，京都に来ています。

朝，テレビを見ていると，日本ハムの大谷選手が「二刀流」であると紹介されていました。

野球をあまり見ない母は「二刀流」の意味がわからなかったらしく，

「『二刀流』って何？左でも右でも投げられるん？」

お，なるほど。刀を左右の手に一本ずつ持って，両手で戦うのが，二刀流のもとの意味だから，そちらのほうが近いですね。

でも，両手で一個ずつボールを持つのもおかしいなあとか，たわいもない話をしていました。

辞書によると，酒もよく飲み，甘いものも好きなこと（また，その人）も「二刀流」の意味ですから，投手と野手の両方をするのは，こちらの意味のほうに近そうです。

母の何気ない一言がとても面白かった朝でした。

10代の子，20代の人・・・

昨日，某番組で川村元気氏を初めて知りました。

私はあまり映画を見ないので，見る機会があって，さらに好きになった作品は数えるほどしかないのですが，そのうちのいくつかが川村元気氏がプロデュースしたものだったので，びっくりしました。

伝えるのが難しいであろうイメージをわかりやすく丁寧な日本語で話されるので，一緒に仕事をしていても楽しいだろうなと思いました。

生放送でどんな質問をされるかわからない中で，

「10代の子，20代の人・・・，云々」

と，さらっとおっしゃっていて，とても驚きました。

小説も一度読んでみたいと思いました。