今日は、犬の救助作戦の報道について、ある留学生が感じたことを紹介します。「病的な流行」というのは面白い表現です。
犬の救出をするのはかまいませんが、それを公共の電波を使って流す必要はないと思いますね。
話は変わりますが、このような救助活動を報道するとき、よく、「救出劇」と「劇」をつけているのがとても気になります。大変だ、劇的だ、ドラマティックだ、などというニュアンスを伝えたいのでしょうが、このような犬や猫の「救出劇」の場合、わざわざ報道ほどのことはなく、現場に居合わせた人がそう感じればいいのであるし、また災害などで本当に生死に関わるような場合の救出活動に「劇」をつけるのは、その被害者にとって非常に失礼だと思うのです。
とにかく、この犬の救出報道に関しては、意見をお持ちの方も少なくないのではないでしょうか。(ちなみに、あれだけ、放送されていたのに、救出後はあまりとりあげられないのはいつものことです・・・)
最初このニュースを見た時、一般的なニュースだと思った。しかし、2、3時間経っても、そのニュースは放送し続けていた。そして、私は少しまじめに見た。体長約50センチの野良犬が地上50メートルにある土砂崩れ防止用コンクリート壁面のヘリに迷い込んだらしい。<o:p></o:p>
17日昼、近所の男性が鳴き声に気付き、同署に通報した。同署は自力で脱出できないと判断し、21日、レスキュー隊員らが救出にあたったが、差し出した網から逃げるなどしてうまくいかなかった。
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そして、22日午前9時前、同署員17人態勢で、救助を再開。約7メートル四方のネットを高さ約80メートルの地点からつり下げて、犬のすぐ下に固定した。隊員が網付きの棒を近づけたところ、犬はネットに飛び降りて無事保護された。
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21と22日、他のニュースの放送中、このニュースは他のニュースの左の上で放送が続いていた。それほど、この犬のニュースは大きく取り上げられていた。
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そんなに重大ではないだろう。近年、日本のニュースはだんだん変わってきた。大袈裟にいうことと視覚効果のニュースがあれば、人々を吸い寄せやすいかもしれないから。しかし、それは、病的な流行だと思う。