日本語おもしろ発見

日々の生活から

ちょっとした工夫

2009-02-22 08:36:58 | 日記
 ちょっとした工夫で一段と便利になる。そういうアイデアが大好きです。先日、スーパーでキシリトールを買いました。すると、中のケースに折り目が入っています。ガムが少なくなると、ケースの中でばらばらと動くからでしょう。「ガムが少なくなったら半分に折りたためます」と書いてあります。

 実際に折ってみました。↓



 かわいい~。早速、引き出しの中でばらばら動いているぜムクリップを入れました。便利~。ちょっとした工夫で、ゴミにはならず、素敵な容器に変身。エコにもなるし、本当にいいアイデアだと思いました。

 こういうひと工夫が大好きです。何でもアイデア、ちょっと考えることが大事なんですね。きっと。

 で、話は少し飛びますが昨日の夕刊に紹介されていた本。

 『元素周期 萌えて覚える化学の基本』

 なんと、元素記号をアニメキャラクターに模して説明した本らしい。たとえば、水素は妖精のイメージなんだとか。いろいろ考えつくものですね。素晴らしい。私は高校生のころ、「水兵のリーベ、ぼくの恋人・・・・」か何か、よくわからないフレーズで覚えていましたが・・・。懐かしくなったので、見てみようと思いました。

 いつも同じではなくて、ちょっと工夫する。そういうのっていいなあと思ったので、記事にしてみました^^
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しらご漁?しらうぉ漁?しらうお漁!

2009-02-20 19:29:46 | 日本語に関する疑問
 某番組の天気予報のコーナーを見ていますと、「しらご漁」と聞えました。もちろん、しらごではなく、「白魚(しらうお)漁」です。

 なぜ、しらごに聞こえたかというと、「魚(うお)」を2拍ではなく、「うぉ」と1拍で発音し、それがちょっと鼻にかかっていたからだと思います。

 今、外来語の音韻構造についていろいろ考えています。和語や漢語と違う音韻構造で、しかも、ゆれが大きいので、非常に困難です。

 例えば、ミネラル"water"

皆さんは、発音はなんですか?表記は?発音と表記の関係は?

 ウオーター?ウォーター?

 発音は?5拍?4拍?

 発音は表記に左右されます?

というように、難しい問題が多いです。

 で、外来語では、こういうことは多いのですが、和語でもそのような現象が起こるとは!!!

 「しらうお」は4拍で、「しらうぉ」と3拍にはならないと思うんだけどなあ・・・・。私の聞き間違い?でしょうね。多分・・・・。いや、そうに違いない・・・
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ああ~気になる「雫(シズク)」のアクセント~~

2009-02-18 20:08:09 | 日本語に関する疑問
 最近、流行りですか?「雫(シズク)」という名前は?薔薇のない花屋に出てくる女の子の名前も「雫」だったし、「神の雫」でも、亀梨くん演ずる役名は「雫」ですね。他にもよく聞きます。

 しか~~し!アクセントがおかしい~~~~!

 と、思うのは私だけでしょうか。

 私は標準アクセントではないので、「シズク」は上下下ですが、標準アクセントでは下上上、しかし、平板式ではなく、起伏式の尾高型なので、助詞がつくと、クの次で下がります。つまり、「男(オトコ)」と同じアクセントなのです。

 銀行に40ぐらいの男が立てこもっています。「が」で下がりますよね。「が」も高いと気持ち悪くないですか?

 しかし、しか~し、「神の雫」では(前の花屋もそうだったけど)、いろいろな出演者がいますが、私の直感では、全台詞の70%ほどが、平板式になっている!(あくまでも主観です。客観的な根拠は全くありません)

 桜(サクラ)が咲いた。と同じアクセントになっているのです。気持ち悪い。。。

 平らなアクセントが流行りのようですね。まあ、それにも音の特徴はあるようですが、それは後日に書くとして、なんでもかんでも平板化するのはどうなんでしょうね~。私にとっては耳障りで仕方がありませんが・・・・。新しいアクセントはかっこいい?新鮮?そうかなぁ~私が古いのかなぁ~ 
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KY(空気読めない)の語種

2009-02-17 14:40:18 | 日本語に関する疑問
 研究会の案内も出し、ほっとしています。泣いても笑っても発表の日は来ますから、がんばるしかないですね。

 最近、語種の話が多いですが、さらに、もう一つ。

 『中央公論』で扱った範囲には、出てきませんでしたが、去年、よく話題に上っていた、「空気読めない」の「KY」。この語種は何なんでしょう。

 「国際オリンピック委員会」、International Olympic Committeeの略、IOCなら、外来語になりますが、「空気読めない」の略、KYは?今日もテレビで聞いた、卵かけごはんの意味のTKGは?

 これは、困りましたね~。「見守り隊」のような掛け言葉にもなっていないし・・・。KYは、知らない人にとっては、あくまでもKYであって、意味はわからないし・・・。分類しようとしても、分類できないもの、それが俗語なのかもしれません・・・・。
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「池」と「沼」、ついでに「湖」の違いは?

2009-02-16 18:24:15 | 日本語豆知識
 「池」と「沼」は何が違うの?

 某企業のCMですが、面白いですね。

 ある女の子が、「池と沼の違いは?」と祖父に尋ねたところ、「河童がいるかどうか」と言われ、納得がいかないので、母親にも同じことを尋ねますが、同じ答えが返ってきます。

 さて、「池」と「沼」はどう違うのでしょう。深さが何メートル以下でとか、沿岸植物が生えているかどうかとか、そういった学問上の分類ではなしに、言葉の違いとして、考えてみましょう。以下、文化庁の新「ことば」シリーズ10、言葉に関する問答集の記述をまとめます。(このことばシリーズは安価だし、読みやすいし、非常におすすめ!)

 共通するのは、「たくさんの水がたまっている地形」を表すということです。では、例文をみてみましょう。

①山あいの湖にボートを浮かべて遊んだ。
②その沼の底には妖怪が住むという。
③自宅の庭に池を作って鯉を放した。
 
 それぞれ、「沼」「池」「湖」に置きかえ可能かどうか見てみましょう。

①湖・・・池○、沼、少し違う
②沼・・・池、少し違う、湖、少し違う
③池・・・池、不自然、湖、不自然

 私たちは、この3つの言葉をどのようにとらえているのでしょう。湖は「大きくて、深く、濁っていることもあるが、澄んでいることが多く、自然にできたもの」、沼は「非常に大きくはなく、底に泥がたまり、水面には水草など、周囲には草や木が生えている、自然にできたもの」、池は「非常に大きくはなく、地面を掘ったりして人工的に作ることもあるもの」、というようなとらえ方をしているのではないでしょうか。

 もちろん、言葉には、重なる部分があるので、これだけではすべて説明したことにはなりません。「アシの群生するヘドロのたまった小さな湖」も存在しますから。しかし、こういったことよりも先述の典型的な湖の説明のほうが大事です。そこで、3つの語が表す対象の関係を図に示します。昔、習った図です。



 湖が沼と、沼が池と、それぞれ近いこと、湖と池が遠いことを示します。「湖沼」や「池沼」はあるのに、「湖」と「池」の組み合わせがないのも参考になります。こういった図は視覚的な説明となるので、イメージしやすく、言葉の意味の違いを説明するとき役立つので、しばしば用います。

 さて、話は戻りますが、じゃあ、池と沼の違いはなんでしょう。②が典型的な意味を示す例文だとすると、「河童が住んでいるかどうか」というのは、あながち外れた説明ではないですね。もちろん、河童が住んでいるのが「沼」で、いないのが、「池」です。
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ハイド・アンド・シーク効果で新語種誕生!

2009-02-11 16:25:24 | 日本語豆知識
 語種には、和語、漢語、外来語、混種語があるというのは、もう何度も書いていますが、実は、それだけでは判断できない語もたくさんあるんです。中央公論は真面目ですから、まだ出てきていませんが、テレビや広告などではよく目にします。語彙調査を始めてから、語種を意識するようになって、最初に頭を悩ませたのが、

 Go腕、グランプリ(表記は忘れてしまいましたが・・・)

 というものでした。、「ゴーワン(剛腕)グランプリ」あるいは「Go one グランプリ」という意味があるようで、このように掛詞になっているものはどうしたらよいのだろうと思いました。表記は関係ありませんから、「ゴーワン」の意味が剛腕なら、漢語と外来語の混種語、Go oneなら外来語になります。

 このような話を先生にしたところ、古くは「がんばったで賞」、「よくできているで賞」のようなもの、あるいは近所でお見かけになるそうですが、子どもの通学を見守る保護者「あなたを見守り隊」もそうだとおっしゃいました。

 「がんばったでしょう」「見守りたい」なら、和語ですが、「賞」「隊」なら和語と漢語の混種語になります。これらは明らかに意味がかけてありますから、このような言葉遊びのようなものを新しい語種として作らなければならないかもしれません。

 最近、ネーミングでこのようなものが多くなりました。例えば、首都圏で使われるようになったIC乗車券〈PASMO〉、一見、外来語のようですが、これは定期券のパスのほかに、バス、~もという助詞が見えてきます。JR東日本の〈Suica〉、これもそうですね。一応、Super Urban Intelligent Card の略だそうですが、スイスイ行けるカード、とか、私なんて、食べる西瓜をすぐにイメージしてしまいます。

 JR西日本は、〈Icoca〉、これなんて、表記は外来語っぽいですが、私には関西弁の「行こか~」にしか思えません。(あえてアクセントは変えてあるようですが^^)関西圈私鉄の〈PiTaPa〉、これも何?ピタッと押してパッと通れる?決済される?

 これらのように、和語と外来語の要素が混ざって、「ハイド・アンド・シーク効果」のある表現が最近のネーミングの流行りのようですね。

 あ、ついでに、奈良交通のICカードは〈CI-CA〉です。ズバリ、「鹿(しか)」ですね。引き音節を使うと外来語のようですが、奈良ですから、「鹿」ですよ、鹿!名前を募集しているときから、何に決まるのか気になっていたのですが、なかなか面白いと思いました。

 もひとつ、ついでに、実家近辺を走っている神姫バスのICカードは、〈NicoPa〉、ううううう~~~ん。オリジナリティーがないなあ。JR東日本と、関西圈私鉄を混ぜたような感じ・・・・・。がくっ

参考文献
『月刊言語』36(6)2007年6月
「みんなシルクロードにいるみたい」清水啓一郎
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天ぷら、天丼、カツレツ、カツ丼、豚カツの語種は?

2009-02-09 17:55:46 | 日本語豆知識
 語彙調査が大詰めを迎えています。来月頭の研究発表会をもって、ほぼ終了です。

 さて、今日は語種の話です。日本語の語種には、和語、漢語、外来語、混種語があります。

 天ぷらは、ポルトガル語のtemperoから来ているので、外来語です。表記にはテンプラ、天麩羅、天婦羅といろいろありますが、外来語です。

 どんぶりは、日本固有の語なので、和語です。表記には「丼」の字を当てるのは、なぜでしょう。「丼」という漢字には、井戸に物を投げ入れた音の意味があるそうで(『集韻』に記述があるらしい)、名詞「どんぶり」を、副詞「ドンブリ」に対応する漢字「丼」の字を当てたことによるのかもしれません。

 従って、天丼は、外来語+和語の混種語になります。

 では、カツ丼の語種は何でしょう。丼は和語でいいのですが、「カツ」は?これは、「カツレツ」="cutlet" の略ですので外来語です。([k???tlit]が「カツレツ」になるのも面白いですね)。

 従って、カツ丼も、外来語+和語の混種語です。

 最後に、豚カツ。「豚(トン)」は音読みなので、漢語です。カツは外来語。

 従って、豚カツは、漢語+外来語の混種語です。

 落ち着いて作業をするとわかるのですが、急いで作業をしていると、ついつい間違えてしまうんですよね~。たとえば、天丼だと漢字にだまされて、漢語にしちゃったり・・・。この天は、テンプラの天だから、外来語なんですよね。調査には注意力も必要です。
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