卒業式が終わり、寂しくて仕方がないので、気を紛らそうと学生時代を振り返り、たくさんの講義を受けた中で、覚えていること、印象に残っていることは何か考えてみました。
そのひとつに、
「『お求めやすい』は間違った敬語である」
というのがありました。テレビショッピングなどであまりにも聞きなれていたため、それがなぜおかしいのか考えたこともなかったので、とても驚きました。
まず、正しい表現は、「『動詞+形容詞』の形を取るものを尊敬語にする場合には、動詞の部分だけを尊敬語にすれば良い」のです。
だから、「お求めになりやすい」が正しい表現になります。
なぜ、間違っているのかというと、「お求めやすい価格」とすると、形容詞の尊敬語にするので、お求めやすいものに敬意を払っていることになるからです。「お美しい奥様」と比較すればよくわかります。
タイトルの「分かりにくい」「読みやすい」の尊敬語は「お分かりになりにくい」「お読みになりやすい」となります。
参考文献
文化庁(2007)「敬語の指針」
http://www.bunka.go.jp/bunkashingikai/soukai/pdf/keigo_tousin.pdf
磯部佳宏(2008)「『敬語の指針』をめぐって」『山口大學文學會誌』58
そのひとつに、
「『お求めやすい』は間違った敬語である」
というのがありました。テレビショッピングなどであまりにも聞きなれていたため、それがなぜおかしいのか考えたこともなかったので、とても驚きました。
まず、正しい表現は、「『動詞+形容詞』の形を取るものを尊敬語にする場合には、動詞の部分だけを尊敬語にすれば良い」のです。
だから、「お求めになりやすい」が正しい表現になります。
なぜ、間違っているのかというと、「お求めやすい価格」とすると、形容詞の尊敬語にするので、お求めやすいものに敬意を払っていることになるからです。「お美しい奥様」と比較すればよくわかります。
タイトルの「分かりにくい」「読みやすい」の尊敬語は「お分かりになりにくい」「お読みになりやすい」となります。
参考文献
文化庁(2007)「敬語の指針」
http://www.bunka.go.jp/bunkashingikai/soukai/pdf/keigo_tousin.pdf
磯部佳宏(2008)「『敬語の指針』をめぐって」『山口大學文學會誌』58