呑む気オヤジ/蔵王山麓蓬莱庵便り

蔵王山麓暮らしのオヤジの日記。合唱も映画もドライブも温泉も、たまには俳句も・・・😄

引き続き新聞の話

2006-03-16 | 徒然なるままに
♪常連願望
1月に日経新聞の夕刊が紙面構成を新しくしたんだよね。夕刊の第一面に「波音」というコラムが毎日掲載されている。これがまた面白いんだ。
今日の話は『常連願望』。「飲み屋などで下手に常連扱いされると、他の客の嫉妬が気なる。山口瞳のエッセイのような一定の距離を保った常連がいい。今は常連ブーム、ハウツーものも出ているが、なろうと思ってなるのが常連だろうか…」という話。そりゃそうだ。
でもやっぱりおじさんは「常連」に憧れるんだよね。人間っていうのは他人と差別化することで優越感を味わいたい動物なんだな。だから他人の前でいい格好をしたいんだ。「常連」っていうのは、まさに優越感だと思うよ。まあ、ちょっと穿った見方だけどね。そこまで言わずとも、気の置けない店を見つけて(作って)、気楽に親爺と会話しながら一杯やる…これは至福の呑み方だな。
う~ん、常連になりたい店はいくつもある。所詮ミーハーなんだなぁ。

でも友人のYのように、初めての店でもあっという間に常連のごとく店の親爺と仲良くなる奴もいるんだ。別に皮肉とかじゃないよ、父さんには羨ましい性格なんだよな。
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呑む気父さんの読書感想文・その17 「秘密」

2006-03-16 | 本の話
秘密

文藝春秋

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♪「秘密」 東野圭吾著 文春文庫
友人Hに勧められた「秘密」、読んだよ。「白夜行」に引き続きの東野圭吾だけど、すごく面白くていい話だった。
スキーバスの転落事故に妻と娘が巻き込まれ、妻は死亡し娘が一命をとりとめた。でも意識を取り戻した娘の体には亡き妻の精神が宿っていた…。主人公の、夫として父としての葛藤が手に取るように分かる。それと急に体が中学生に戻ってしまった妻の戸惑いと深い苦悩も…。
最後の最後にどんでん返しがあって、小説の題名「秘密」の意味が分かるんだけど、主人公の気持ちがぐいっと父さんのハートに食い込んできて、ちょっとウルッと来たな。うちは息子ばっかりだから、娘の父(夫)の心持ちにはあまり実感がない。でも年頃の娘を持っている父さん方には実に身につまされる、たまらない話だと思うよ。
妻の決断には賛否両論あるようだ。確かに「それはないだろうよ!」と思わないでもないよね。う~ん、なんとも判断がつかんなぁ~。Hはどう読んだんだい?こんど聞かせてね!
デビューはトリックを駆使した「本格推理小説作家」だった東野圭吾だけど、途中で明確に路線変更をしたらしい。方向性に間違いはなかったな。
この本は広末涼子の主演で映画化されたんだね。そういえば結構話題になったな。結末が原作とは違うらしい。これはぜひ観てみたい。がっかりする出来じゃなければいいなぁ…。
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