”しんさん”のよもやま話

僕のビジネス感や社会現象に対する意見とかを趣味のヨットやゴルフ等の話を織り交ぜながらよもやま話的に発信します。

しんさんのよもやま話・・・ビジネス編(93)

2006年07月20日 22時34分12秒 | ビジネス
7月20日(木)雨一時曇
今日は久しぶりに東京に出張し、昔の若い部下達に会ってきました。現在作っている商品の説明を聞いてもらったのですが、しばらく見ないうちにみんな目に見えるように成長したなと実感しました。この子達を東京に送り出してよかったなと感じた日でもありました。昔そんなに勉強していたかなと思うくらいよく勉強しているし、勉強したことが自信につながって言うこともテキパキしています。やはり井の中で育てるより千尋の谷なのかもしれません。
我々団塊世代はコンピューターイノベーションの中で自信を失いかけているためどうしても若い人の教育に甘くなってしまっています。昨日の話も現在日本で生き残っている製造業は複数の要因を調整しながら一つの製品として完成させるようなものや職人的な技を要する製品であって、規格化された部品の組み合わせだけのデジタル家電のような製品はコスト競争に負けて苦戦を強いられていると言った話でした。そこで日本の強い部分を若い世代に継承していくためには、千尋の谷で鍛えてやることしかないのですが、どうも甘くなってしまう傾向ににあります。
今の若い世代は環境を作ればどんどん伸びる世代だと思います。ただこの環境を冷暖房完備にする必要はまったくなく千尋の谷でいいのだとつくづく思います。心のケアだけ見守るだけでいいのかもしれません。心が充実している時はより厳しく、心が疲れた時は気分転換させるマネージメントができていれば人は勝手に育っていくような気がします。
そして僕はこの年になっても彼らに教わることが多いのだけれども、今日も若い彼らに教わることがいくつかありました。僕の方がよっぽど井の中の蛙だったかもしれません。ちょっとくやしいけれど、まあ僕みたいな自分の思いだけで動き回る人のもとで巣立っていった子らが生き生きと一人前にやっているのを見るとうれしくなってしまいます。
現在僕が開発に携わっている商品は、どうなるかわかりませんがみんな一人一人が一人称で考え、質問し、自分の考えを発言してくれたことだけで大満足です。特に前回課長クラスで同じような説明をした時とまったく違ったのでよけいにそう思うのかもしれません。
人間と言う動物は役職が付くと、人目ばかり気にして本心を言わなくなります。特に自分に自信のない者ほど素直な質問とかしなくなってしまいます。それは課長なのにあんなことも知らないと言われるのが恐いからよけいそうなってしまうのでしょう。自分も昔経験ありますがもっと勇気を出して素直な気持ちでことにあたってみると、誰も馬鹿にすることもなければ、自分にとって知らなかったことが入ってくるものです。どんなに威張ってみても所詮はどこかで化けの皮ははがれるものです。だったらありのままの自分で素直に対処した方がいいに決まってます。我々は神様でもないのだから知らないことがあって当たり前だし、役職があるからといってすべてが勝っているわけではないのだから。ただ組織の中での役割や機能が違うだけなのですから。
ちょっと話がずれてしまいましたが、若い人達には日本のいい所は何なのかと言うことをよく分析して、よいところを継承する努力を続けてほしいものです。昨日は僕の思う分析を述べただけですが、一人一人が考えて自分のできる範囲のよい点を学ぶ姿勢がこれからの日本には一番必要なことだと思います。
きょうはこれでおしまいです。お付き合いいただきありがとうございました。
コメント
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