西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

巽 和夫先生追悼の集い に出席、久しぶりの人たちにも会う。

2013-07-08 | 時論、雑感
京大名誉教授だった巽 和夫先生が昨年(2012年)11月6日に亡くなられた(享年83歳)。83歳は僕の現年齢の「一回り上」だ。それに関連する記事は、このブログに既に書いた。「巽 和夫」で検索すると、これ:http://blog.goo.ne.jp/in0626/s/%C3%A7%A1%A1%CF%C2%C9%D7

それから8か月がたっている。一寸落ち着いたので、2013年7月7日、京大百周年時計台記念館の国際交流ホールで200人を超える参加者を得て「追悼の集い」が行われたのだと思う。シンポジュウムや「挨拶」など通じて巽先生との関係について様々な人々が発言したのを聞いて「そうだったのか」と思うことも多々あった。

最初に、京大で巽 和夫先生を引き継いでいる高田光雄さん(京大教授)が、「業績」を紹介された。その後、高田さんの司会で住田昌二さん、延藤安弘さん達の参加でシンポジュウムがあった。高田さんによると、「追悼ということで過去の業績をあれこれ上げるのではなく、それらを今後どういう風に発展、受け継いでいけるか、を考えたい」ということで、シンポジュウムが二つも行われた。一つは先に触れた研究者中心のもの(建築家含む)、もう一つは増渕昌利さん司会で、巽先生の人間関係の特徴の一つである建築行政ピープル中心のもので、巽研出身の井上俊之さん(国交省住宅局長)も登壇していた。

住田さんの発言で共鳴したところ:西山夘三先生時代は、戦前戦後を通じて住宅の量的貧困の時代(それに対する「標準設計の理論」の時代)だった。1933年~1974年(西山夘三京大卒業から定年退官まで)であった。 それに対して1974年~1993年(西山夘三定年退官後~巽 和夫定年退官時代)は住宅の質的貧困を抜けようとする時代。スケルトン・インフィルのシステム(鈴木成文さん等の「順応型住宅」・・・私注)などが出てきた。それは現在も続いている。空間的、時間的に拡張しつつ・・・私注。

以下、又の機会に・・・。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿