西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

中村安希さんの「言葉」より

2010-01-26 | 旅はたびたび
二年にわたるユーラシア・アフリカ大陸の旅の記録『インパラの朝』で開高 健ノンフィクション賞を受賞した中村安希さんの「言葉」を「しんぶん 赤旗」の文化・学問欄で読んだ。

アジアを歩くと、今でも日本軍が侵攻していた時のことを聞き、アフリカを歩く時より複雑で神経をすり減らす、という。

ところが、アフリカでスーダンの元国連職員が「日本は戦争責任をとっている」と言ったという。それはこうだ「敗戦後から今日まで、日本は戦争をしていない。それは、日本が、60年以上の時間をかけて過去を反省し、責任を取り続けてきた証拠だ。その60年間に一体どれだけの国が紛争に手を染め、今なおその行為を繰り返していることか。責任とは、謝罪して金を払うことではない。同じ犯罪を繰り返さない。その姿勢を示し続けることだ」と。

うーん、そうだな、と思う。それは、日本国憲法、特に九条のおかげと言っても良い。戦後教育を受けた私は、世界に迷惑をかけなくて良かった、今後もかけてはいけない、と思う。

中村さんの『インパラの朝』は、地域snsの友人も読んで感動したと言っている。私も読んでみたいと思う。そして「九条の会」を覗いてみようかなと遅ればせながら思うのである。