西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

ラジオ深夜便で山折哲雄さんの話を聞く

2009-03-27 | 文化論、科学・技術論
宗教学者 山折哲雄の話(後半)をラジオ深夜便で聞いた。「21世紀 日本の進む道」である。山折さんは1931年生まれ、私より10歳年上、東北大出身、国際日本文化研究センター、センター長歴任、京都市下京区に住む。

私のブログ検索では、山折さんは3回出てくる。http://blog.goo.ne.jp/in0626/s/%BB%B3%C0%DE%C5%AF%CD%BA

聞いていたメモ・・・日本で、200年以上、平和であった時代は、平安時代そして江戸時代という。世界で見ると「パックス・ロマーナ」(ローマ[帝国]の平和)があるが、背景は武力である。日本の場合は、武力と言うより「神仏習合」が背景にあった。神も仏も「仲良く」していたのである。

西洋の宗教学(プロテスタント系)では、アニミズム、多神教、一神教と歴史的に進んで、最終はプロテスタントである、となる。他は異教になり、世界的には「争い」の元になる。(その「西洋宗教学」では、日本仏教の「山川草木にも仏性あり」はアニミズムの原始的状態となる。)

21世紀は、(無宗教も含め)多宗教併存の寛容・平和の時代をつくらねばなるまい。日本が先導できるのでは、いやリードしなければと言う。

別の話で「人生50年時代には、生まれて一生懸命働いたら死が待っていた。ところが、人生80年では、生死の間に「老病」が実質入ってきた。どういう人生モデルで生きるか。古代インドでは、人生(100年)を四期にわけている。学生期(がくしょうき)、家住期(かじゅうき)そして林住期(りんじゅうき)、遊行期(ゆぎょうき、この期に達する人はめったといなかった)である。(私は、林住期に入っているかな・・・、)

山折さんの目指す人生モデルは、西行、芭蕉、良寛という。旅と文芸を愛した(仏教がベースにある)人生である。(ただし、「人生50年時代」の先達であるが・・・。)