西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

「市民雑学大学」で雇用問題の講座

2009-03-02 | けいはんな学研都市マター
先週の土曜日に「第十回けいはんな市民雑学大学」があった。

市民教授は武田 富美さん(リクルート エージェント勤務)
テーマは『激動期の企業の雇用動向』だった。

----------以下、抜粋(友人FUTANさんによる)----------

第一部 不況期の企業の採用心理と  企業選びのポイント
第二部 企業から選ばれるには ~キャリアアップするには~

不況期の企業の行動(採用面において)

シグナル①:07年末→応募から内定までの日数が長くなり出した。
シグナル②:08年1-3月期→面接した人が内定になる確率が下がり出した。
シグナル③:08年4-6月期→実際に採用数が減り出した。

それ以外に、以下のような動きが現れた。

「求人に占める未経験者求人の比率の減少」
「必要な経験年数の上昇」
「資格を必要とする求人の率の上昇」
「語学を必要とする求人の率の上昇」

企業から選ばれるには?(キャリアアップするために)~面接対策~
■面接に挑む心構え
■面接の事前チェックポイント
■面接でのマナー
■面接でのオーソドックスな質問例と企業の質問意図
  1.自己紹介
  2.転職理由
  3.志望動機
  4.今までの仕事内容
  5.弊社(応募企業)への質問
■面接で上記以外によくある質問
  1.学生時代の学科選びのポイントは?
  2.学生時代、力を入れたことは?
  3.新卒の時の就職活動は?
  4.あなたの長所・短所は?
  5.弊社(応募企業)へどんな貢献ができるか?

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で、企業で「リストラ」が起こると、第一に、最初に正社員以外の派遣社員から始まる。第二に文系では一般事務、経理、総務職と進むが、企業の生産物を売る営業職は最後まで「切られない」。第三に、理系では開発、技術職は「景気回復」の場合、真っ先に働かねばならない職種なので最後まで「切られない」と武田さんは言われた。自分の甥子さんにも「出きれば理系に進んだら」と言っているようだ。

転職では、30歳代が一番多く、60歳代は殆ど皆無と言う。転職給料は「横滑り」とのことだ。60歳代の転職をサポートするには民間企業では難しく、NPOなどでやらざるをえまい。

「住宅、建築職の雇用はどうですか」と大学教員のFUTANさんが聞いた。答え:今は需要が減っているが、なくなることはない。

「農業はどうなりますか」という質問もあった。私は、「空中でクルクル舞っているお金関連の仕事より、地道な農業や社会福祉のような自然物や人間を対象とする仕事が人間の仕事として基本になるのではないか」と懇親会等で話しておいた。