日照権という言葉があるけれど、月照権という言葉は未だない。
建築基準法では、冬至期に「4時間日照を確保しなければならない」と規定している。だから、家を建てる時には、敷地の中で、また南側の隣地との関係で、どの位置に建てるかの一つの判断は、この「4時間日照」の確保である。
ところが、月と家との関係は、多くの人に意識化されてはいない。歴史上、例えば桂離宮は、月を観賞する観点からも考慮されているようだ。
まあ江戸時代の宝井基角の「名月や畳の上に松の影」という句も月と住まいとの関係を意識させる。
最近の日本は、殆ど太陽暦で「統一」されたような感じだが、一昔前まで使われていた太陰暦も再考したらどうだろう。それも、文化と住まいの関係の再考だ。
建築基準法では、冬至期に「4時間日照を確保しなければならない」と規定している。だから、家を建てる時には、敷地の中で、また南側の隣地との関係で、どの位置に建てるかの一つの判断は、この「4時間日照」の確保である。
ところが、月と家との関係は、多くの人に意識化されてはいない。歴史上、例えば桂離宮は、月を観賞する観点からも考慮されているようだ。
まあ江戸時代の宝井基角の「名月や畳の上に松の影」という句も月と住まいとの関係を意識させる。
最近の日本は、殆ど太陽暦で「統一」されたような感じだが、一昔前まで使われていた太陰暦も再考したらどうだろう。それも、文化と住まいの関係の再考だ。