東京の土人形 今戸焼? 今戸人形? いまどき人形 つれづれ

昔あった東京の人形を東京の土で、、、、

久しぶりの芝居見物

2013-12-19 01:38:04 | 日々

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 この夏、歌舞伎座での「四谷怪談」以来のおしばやです。国立劇場大劇場の今月は吉右衛門丈の「弥作の鎌腹」を中心に忠臣蔵をテーマとした3本立。 当然お目当ては吉右衛門丈です。この狂言、東京で上演されるのは記憶違いでなければ私が高校に上がった昭和53年の4月、歌舞伎座で故・歌右衛門丈の一世一代と銘打った「娘道成寺」や吉右衛門丈の「矢の根」、吉右衛門丈と猿之助丈の「宇都谷峠」、先代鴈治郎さんの「曽根崎心中」とともに、故・実川延若丈によって上演されていたので滅多に出ない狂言です。

 吉右衛門家の当たり役ながら当代吉右衛門丈には初役なんだそうです。奮発して一等席で観たのですが、これを観ただけの値打ちはあったと思います。吉右衛門丈のたっぷりとした芝居の旨み、女房役の芝雀丈も野趣があり情もありよかったです。

 欲をいうと残り2本の出し物、ひとつはスケッチ風、もうひとつは大掛かりな割に旨みの少ない所作事。七段目に吉右衛門丈も芝雀丈を登場させながら何だか役者さんたちが勿体無いような感じがしました。ただ」若い役者さんたちにはよい機会でもあり時分の花として若くてきれいな役者さんの姿を観るという値打ちはあったかもしれません。近くの席のおばさんが「最初のふたつは地味できたなくてつまらなかったけれど、最後の踊りでやっと歌舞伎になった」と言っておられました。そういう好みの人もいるんですね。それと客席の雰囲気が何となく私の10代の頃とは変わってきているのかな?と思いました。幕が開くと兎に角拍手をするのいうのは昔なかったような感じがします。「8時だよ!全員集合」の中継のコントを思い出してしまいました。

「弥作」以外は他の狂言でもよかったのでは、、例えば忠臣蔵の古典の外伝ものの狂言なら最近まず見れないものありますよね。

「鳩の平右衛門」とか「蜂の平右衛門」とか「宅兵衛上使」とか「石切勘平」とか上方狂言の「植木屋」とか浪花節入りの「千崎東下り」だとか昔観た人はくだらない内容だとかつまらないとかいうのを聞きますが、一度見てみたいです。でも中幕の「弥作」でお腹いっぱいになったので満足でした。

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