東京の土人形 今戸焼? 今戸人形? いまどき人形 つれづれ

昔あった東京の人形を東京の土で、、、、

干支の辰(竜 龍)②「善玉悪玉」(ぜんだまあくだま)

2023-12-11 23:20:16 | 仕事場(今戸焼 土人形 浅草 隅田川)

 龍にからむ善玉と悪玉。このキャラクターは歌舞伎をご覧の方なら清元の「三社祭」だとお察しいただけると思います。歌舞伎でも人気のある舞踊で、ふたりの漁師が投網をしているところに怪しげな雲が降りてきて、ふたりそれぞれに善玉悪玉がのり移り、洒落で滑稽な語りに合わせて踊るという内容のもの。もとは「弥生花浅草祭」(やよいのはなあさくさまつり)という变化舞踊(いくつも姿に変わりながら踊分ける)のひとつで昔三社祭で行われていたという山車の人形の様子を描いたものらしく「神功皇后と武内宿禰→善玉悪玉→通人と田舎侍→石橋」という4变化の2番目パーツが人気曲になりました。善玉悪玉は江戸末「心学」というものが流行ったそうで人の心の中には善玉悪玉両方いて、その都度の行い導く、といった内容のようで流行ったため、それが歌舞伎にも取り入れられたようです。また冒頭のふたりの漁師ですが、これは浅草の観音様の縁起にもあらわれる宮戸川(隅田川)で漁をしていて観音様のお姿を得た兄弟 浜成竹成なぞらえているので、浅草には切ってもきれない存在ですね。浅草 浅草寺の山号は「金龍山」といいますのでゆかりの龍に善玉悪玉を絡ませてみました。但し、金竜山というので龍まっ金金にするの文字通りなのですが、金ピカというのに抵抗がありあくどい感じがするので部分的に金色をかする程度に置くことにしました。


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