桜も終わって、そろそろ水温む季節だな、そろそろと思っていたら、この寒さ。人形の彩色は膠を使うんで、涼しい季節から寒い季節がやりやすいんですが、土いじりは反対に暖かい季節でないと手が凍えるし、乾きも悪い。
恥ずかしい話なんですが、作業用に借りているこの部屋、湯沸かし器をつけていないんです。冬場は大きなホーローの洗面器でお湯を沸かしては、使い、継ぎ足していて、加湿器代りにもなり、絵具を溶くとき、そのまま湯煎にかけることもできるんですが、粘土の冷たさには手が痺れてきます。
そろそろ土いじりを始めたいな、と思っている矢先の寒さで困ってしまいます。
私もちょっと前まで湯沸かし器無しの過酷な家に住んでおりました。
冬場は漆乾かなくって大変でした~。
漆仕事も、夏場は下地、冬場は塗りです。
それにしても寒いですね~。
御察しのとおり、泥絵具を膠で溶いて塗るので、膠は暑い時期だとすぐに腐ってしまったり、気圧の関係もあるんでしょうが、同じくらいの量の膠を混ぜたとしても、夏は乗りが悪いんです。冬場は乗りがいい反対にすぐ固まってしまいますから、筆ののびが悪くなるたびに湯煎にかけます。粘土のほうは、水と同じですから、冷たい。冬場にできないことはないけれど辛いです。それに、この部屋は狭いですから
土と絵具を同時進行ってのもできなくて、どちらかを片づけてから一方をやるという感じなのです。
大きなアトリエがあったらなあ、、と思うばかりです。今はアクリル絵の具やポスターカラーって便利なものもありますが、やっぱり昔のような色や感触を出したいので、面倒な膠を使っているわけです。
http://www.kandagakkai.org/archives/article.php?id=000689&word=%E5%B0%8F%E7%94%B0%E5%8E%9F%E5%B1%8B
ここの、2番目の表の右側中間辺りに「焼唐辛子、今戸、浜金」と記載されています。
したっけ。
よくお見つけになられましたね。
知りませんでした。
「焼き唐辛子」を商う店なんですね。
ただ、この向付は薬味入れとはまた違うようなので同じ店だとすれば、薬味だけではなくて、他ののお土産になるような食べ物も扱っていた、ということになりますかね。佃煮とか、、。
「蕎麦屋の利休」での甥が「ぶらさげたりして」いた蓋物というのは、お土産として手にぶら下げて持ってきた、という意味なのか、やはり提げ物の部類のものなのか、、、。