東京での桜の開花の発表から既にかなりの時間が過ぎ、そろそろ散る時期ですね。この頃生活リズムが逆転していて、夜型生活だったため、闇の中の桜の下の行き来はしていたものの、桜を観に外に出るということも少なく、今日通院のための自転車での往来で目に入った桜を撮ってみました。私の地元東京北区は飛鳥山があるので、区をあげて「桜の街」のようなイメージを流しているようですが、実際どうなんでしょう。どこにも桜の木はあるし、上野の山だの目黒川沿い、千鳥ヶ淵など露出の多いところがいくらでもありますね。
通院へのコースは関東ローム層の崖沿いに南下して、王子から台地へ上り、昔の藍染川沿いに進んで帰ってくるので、どこを通っても桜はありますが、いくつか静かに咲いているという風情のところで自転車を止めました。
上の2枚は王子の飛鳥山沿いの明治通りの大曲りから石神井川に平行している、旧・醸造試験場敷地内を走る桜並木です。地面を覆う若草色との響き合いがいいな、と思いました。下草には既にカラスノエンドウの花やイヌノフグリの青い花、ギシギシの若葉がきれいですね。タンポポはまだのようです。
上は病院からの帰り、染井墓地のところの坂です。ほとんど人が通らないところで桜の枝ののびやかなところがいい感じです。
王子まで戻ってきて錦絵にも描かれた金剛寺(紅葉寺」脇の石神井川(音無川)です。上流から散った花びらが集まって流れてきています。
同じく金剛寺前の紅葉橋から下流への眺めです。この辺りは割とカメラを構えている人がいましたね。名主の滝の真裏の山の上のがらんとした児童遊園に大きく枝を伸ばした桜も魅力的だったのですが、ずぼらで撮るのを忘れました。「いらっしゃいませ」的にぼんぼりとか提灯なんかで彩られた桜もまた滑稽で面白くはありますが、人に構われず、構わず咲いているような景色の桜が好きです。
それも、結構、大きな木で美しいです。
ウリ坊のアパートの近くにも桜はありますが、このところ、平日に満開になって,週末には散り始めているというパターンで、なかなか満開の桜をゆっくり眺める機会がありません。