午前中窯から取り出した素焼き済の人形の地肌を整えるためやすりがけして塵を濡れ雑巾で拭い、煮溶かした膠をつなぎにして胡粉で地塗りをしています。胡粉や膠の扱いはこれまで20年くらい練習してきましたが、未だ上手くいったという実感がありません。
3つのカゴに分けてあるのはこれからの作業によって、地塗りの加減が違ってくる人形同士に分けてあるのです。
何も塗っていない「寒紅の丑」は古いものに倣って、地塗りをせず、地色を直接塗っていきます。
次のカゴのは地色にキラ(雲母粉)を塗るものでいちばん厄介。念入りに胡粉地をやっておかないと、キラをかけてからムラになりやすい。
3つ目のカゴはオーソドックスに胡粉地で、白地が露出するところはムラのないように気をつけます。但し、お手本の古い人形で白地にもニスがけしてあるものは、やはりニスのあとにムラになりやすいので厚めに胡粉を塗る必要があるような気がします。
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