作業中の尾張屋 金沢春吉翁(明治元年~昭和19年)。江戸から続いた今戸焼の土人形、今戸人形の最後の生粋の作者でした。不知火関(小)を彩色されているところです。今年はうるう年ではないので春吉翁のご命日である2月29日が暦にありません。そこで本日28日に今戸町にあるご墓所へお参りに出かけてきました。
チャリで出かけたので赤羽で生花を用意しても途中でぐじゃぐじゃになるのが心配だったので今戸町内にある花屋さんで求めて持参しました。
お寺さまの井戸水を汲んで、お掃除をしてからお供えし、線香をあげてお参りさせてもらいました。
帰りはいつも観音様三社様に寄っていますが、今日は暗渠になっている山谷堀に沿っていつも通り過ぎている吉原大門から竜泉寺町の一葉記念館に寄ってきました。
画像の道路から左側が段差がありますね。高いほうが昔の遊廓の中側で、低い道路のところは有名な「おはぐろどぶ」だったらしいです。
吉原大門から「衣文坂」が斜めに走っていますが、坂はこの段差をつないでいるのですね。
一葉記念館。数年前まで改装中で閉館していました。この物の前の小さな児童公園こそが、一葉の住まいがあったところだそうです。
ここに住まわれていた間に「たけくらべ」の想を得たようですね。
「たけくらべ」の記念碑。
旧一葉住宅跡の碑。
近くに「一葉せんべい」というお店もありました。この付近、お酉様もあり、中村勘三郎さんの眠るお寺もあり、下谷七福神や初午で有名な千束稲荷
もあります。金杉、根岸から日暮里に抜け、田端から駒込、西ヶ原と旧・藍染川沿いを通って帰りました。染井の商店街では桜の飾りがしてありました。
それに、作品制作と和服というのが、いかにもマッチしています。
いまどきさんも作務衣のようなお姿で制作されているのでしょうか。
墓参・・・きちんと、先人に礼を尽くされているのは、素晴らしいと思います。