東京の土人形 今戸焼? 今戸人形? いまどき人形 つれづれ

昔あった東京の人形を東京の土で、、、、

雑穀?

2012-11-08 18:04:55 | ご近所

P1010965ここは東十条駅の近く、商店街に面した空き地です。ここにはかつて何屋さんがあったのだろう?と考えても思い出せず、、確かに何屋さんかがあったはずなのに思い出せない。通り過ぎる度に空き地に伸びている草を眺めていたのでした。

そして先日目についたのが、雑穀か?とも思える実った穂をつけたいくつかの株です。これって食べられれるものなのだろうか?もったいないな、、。と思いながら通り過ぎるこの頃です。アワ?ヒエ?それとも何でしょうか?収穫して干しておけば冬場のスズメさんのおやつくらいにはなるものでしょうか?

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今戸焼(50)「暫」の菓子器(白井半七 作)

2012-11-08 17:50:03 | 今戸焼(浅草 隅田川)

P1010968高台の横に「寿み田川焼 半七」の陶印があり、関東大震災による被災の後、関西へ移住した7代目白井半七(今戸で制作した最後の半七)の作だろうと思われます。べんがら(酸化鉄)のようなもので素焼きを化粧をし、全体を柿色にしてから白化粧土でしょうか三升の紋を置いて上から有鉛の透明釉をかけて低温焼成したものでしょうか?ところどころ銀化していて、不思議な変化があっておもしろいと思います。共箱の蓋にも器の底にも「暫」とあります。歌舞伎十八番のひとつ「暫」の主人公鎌倉権五郎の姿に見立てたもののようです。

お茶のことを全然わからないでこうしたものを眺めているというのもおかしな話ですが、器を何かに見立てる趣向というのはあるにしても、暫というのが不思議です。図らずも江戸歌舞伎の随市川の暫の見立てを今戸焼の白井半七が作ったというところに出来すぎるくらいにできた江戸つながりといったものを感じるのですが如何でしょうか?

菓子器ですから当然お茶器よりもふたまわりくらい大きなもので、「暫」の劇中での「あ~りゃ」の化粧声に続いての「でーっけえ」と決まる元禄見得をイメージしたものなのでしょうか?

当時の芝居関係の人による注文で制作され、配り物とされたものか、芝居好きの頒布会のようなところからの注文によるものなのか皆目わかりません。

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