おはようございます。生き生き箕面通信2518(151201)をお届けします。
・安倍首相は来春も賃上げを望んでいるが……。経団連会長は「ま、総合的に」
日本銀行の黒田東彦総裁は昨日11月30日に、名古屋市内で記者会見し、最低賃金を年3%上げるという安倍首相の目標は「極めて適正だ」と、評価しました。安倍首相のいう、賃金の鈍い伸びが物価上昇を抑えているとの認識で一致しています。
安倍首相は「アベノミクス」で経済をアップさせるつもりでしたが、数字はここへきてトーンダウン。どんなにしても、経済がアップさせる手筈は整わない。しかし、経済界の連中を集めては、「来春もベースアップを頼む」と言いました。
この中には、次の三つがあります。一つは、もちろんベアを要求する。これは、ベアが進まないと、他の物価上昇に波及しない。二つ目はベアを要求すると同時に、法人税課税を下げる。これは法人税を下げるのだから、“安生”してくれよ、という言い分。三つ目は、政府が賃上げを主導することで、国家統制経済的な色彩を帯びさせているとの見方です。
たっぷりと貯めこんでいる財界の方は、まあ余裕綽々とでもいいましょうか。ある程度の賃上げは、せざるを得ない。しかし、それはベアというよりも、ボーナスなどで払うだけです。あるいは、定昇込みでやる。そして、法人税の方は、やらずぶったくり。
こんなことをしていては、日本の経済がおかしくなります。